東京2025デフリンピックに向けた寄附・協賛の募集を開始、個人でも寄附可能

身体障害

聴覚障害者らによる国際スポーツ大会「デフリンピック」の東京大会が迫っています。2025年の開催に向け、寄附や協賛の募集が開始されました。国際的なデフスポーツの祭典を、東京都と共に盛り上げていきましょう。

デフリンピックとは

デフリンピックは、聾者を意味するDeafとOlympicsの組み合わせを由来としており、聴覚障害者向けの国際規模なスポーツ大会としてちょうど100年の歴史を誇っています。初期は国際聾者競技大会、後に世界聾者競技大会へと改称され、2001年に国際オリンピック委員会(IOC)の承認を得て現在の「デフリンピック」となりました。

様々な障害種がパラリンピックで対象となっている中で、聴覚障害者だけの競技は存在しません。チームメイトとの声掛けも出来ず、審判の声やホイッスルの音といった音声情報が伝わらない等、他の障害種とは違った聴覚障害ならではの困難が数多くあったためです。運営の国際聾者スポーツ委員会には、国際パラリンピック委員会に加盟していた時期もありましたが、独創性の違いなどから既に離脱しています。

世界中の聾者アスリート(デフリンピアン)が集うデフリンピックでは誰もが音のないフィールドで争うことになっています。そのため、補聴器などの補助器具が一切認められていないという個性的な共通ルールが存在します。

なお、IOCが「オリンピック」の名を模すことを承認した事例は先述のパラリンピックやスペシャルオリンピックス(知的障害者向けのスポーツ大会)も当てはまりますが、これらは事後承認のような形でした。対して、デフリンピックは先に承認を得てから改称した経緯があり、この謙虚さからも100年続いた風格が滲み出ています。(別に他が不義理だと言いたいわけではありません。)

寄附について

寄附については企業や団体だけでなく、個人単位でも可能です。ホームページの内容に従って申込書と提出する銀行振り込みの他、クラウドファンディングにも対応させていく予定です。決まり次第、追って報告されるようです。

また、協賛してくれる企業や団体の募集も始まっています。大会全体をサポートするメンバーと、特定の競技だけサポートするメンバーに分かれており、協賛金や物品や役務などを提供ないし貸与してくれる方々を募集しています。

大会について

【大会名称】 第25回夏季デフリンピック大会東京2025
【大会期間】 2025年11月15日~11月26日(12日間)
【参加者数】 各国選手団等約6,000人
【会場・施設】 競技会場、開閉会式会場、練習会場、デフリンピックスクエア等
【大会ビジョン】 「デフスポーツの魅力や価値を伝え、人々や社会とつなぐ」「世界に、そして未来につながる大会へ」「“誰もが個性を活かし力を発揮できる”共生社会の実現」

参考サイト

デフリンピック応援ページ
https://deaflympics2025-games.jp

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
よろしくお願いします。

身体障害

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください