「なんでもアスペ認定員」「北朝鮮の障害者福祉」など小話を4つ

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あまりにも短いため単体では記事にしにくい話を幾つかまとめました。

なんでもアスペ認定員、何が見えている…

ポテトチップスのようなスナック菓子を食べるとき、幾つかやり方があると思います。手を汚さないよう箸でつまむ、こまめにウェットティッシュで拭き取る、等々。中でも、箸でつまむのはゲーマーなどではコントローラーを汚さないための知恵として浸透しており、ゲームプレイ中の間食を前提とした「ゲーミング箸」などというものも存在します。

ところが、この心の機敏を理解できない人も一定数おり、「ポテチ 箸 アスペ」なんてサジェストまで残されている始末です。他のサジェストには「潔癖症」という単語もあり、どうやらわざわざ箸を持ち出して直接触らない様子が気に入らないようですね。

こういった「なんでもアスペ認定員」はネット上のあちこちで跋扈していますが、彼/彼女らには何が見えているのでしょうか。価値観からして、自分にとって気に入らない・理解できない・気味が悪い行動を「アスペ行動」としてカテゴライズし、ニヤニヤ満足している様子が窺えます。

確かに箸でつまむ人は2割程度と少数派ですが、世代別ではスマホネイティブである20~30代に集中しています。スマホをはじめ繊細な電子機器を色々と触る世代だからこそ、手を汚すのを忌避する傾向が強く、それがスナック菓子の食べ方にも出ているのだと思います。早い話が、若者の新常識です。

「アスペ認定」の原動力も、若い世代を中心に広がる新習慣への嫌悪感を表出した者に過ぎません。こうなると、“こだわりが強い”のはどちらでしょうかね。定型発達(自称含む)の方がずっと“こだわりが強い”のではないかと思わされてばかりです。

モンスター聾者の雄叫び

聴覚障害者の中には、補聴器で聴覚を補っている人も居るのですが、その補聴器というものは中堅クラスでも20~30万は下らないほど高価なツールです。もし、そんなツールを暴力的に剥ぎ取られた挙句踏み潰されてしまえば、経済面だけでなく精神面でのダメージも馬鹿になりません。

過去にそのような実害を被ったと語る聴覚障害者の書き込みがありました。「お前達は知らないだろう、1個10万以上はする補聴器をいじめグループに毟り取られて滅茶苦茶にされた時の気持ちを!」という感じで、既に怒り狂っているようだったと思います。

これに「リアル『聾の形』じゃないですか。苦労されたんですね」と労う内容の返信が来ます。「聾(こえ)の形」とは、全聾の少女を取り巻く諸々を描いたマルチメディア作品で、エグいレベルのいじめ描写も多かったそうです。

労いに対して返って来たのは、「そうやってフィクション作品を通さないと何も語れないのか!」という感じの内容だったと思います。挙動が完全に「怒るためにネットを徘徊する人」のそれに染まり切っていて、何を言っても駄目そうな感じでした。

ネットの世界は「合理的配慮」などなく、ましてや辛い過去を話したところで余計追い討ちをかけられるようなところです。辛い体験をした自分の方が偉いとアピールでもしたかったのでしょうか。本当に話を聞いてもらいたかった線も残されているでしょうが。

辛い過去を言い訳にして好き勝手な振る舞いをするようになれば人間として終わりです。あの書き込み主も、手遅れになる前に自覚して戻ってくれればいいのですが、既に上から目線や攻撃的な態度が染みついているようなので、今もどこかで怒りながらあちこちに噛みついて回っているのでしょう。

北朝鮮の障害者福祉事情

下を見て安心しようという趣旨ではありませんが、北朝鮮の障害者福祉はどのような感じになっているのでしょうか。というのも、「見栄えが悪くなるという理由で身体障害者は平壌市内から追い出された」という逸話があったのを聞いて気になった訳です。

結論から言えば、福祉という福祉が皆無に近いと思われます。民衆へリソースがほとんど回らない北朝鮮のこと、福祉などお察しレベルと言ってもよく、具体的に何をしているかの情報すらありません。それどころか、人目に付かないよう平壌市内から追い出されたり、逆に外出を禁じられたり、特定の集落に集められたりといった事例が脱北者などから語られるレベルです。

ただ、国際的にアピールというか、“やってる感”を出すためのポーズは取っているそうです。障害者権利条約への加盟や、パラリンピックへの出場、そして傷痍軍人への厚遇が該当します。傷痍軍人とは戦争などによって身体障害などの後遺症を背負った軍人のことで、国のために戦った模範的な人間として例外的に厚遇されています。国内外への宣伝材料としても優秀なため、傷痍軍人はイベントなどでも引っ張りだこのようです。

北朝鮮の障害者施設は平壌とその近郊に集中しており、地方にはほとんど存在しないと言われています。そもそも平壌市外の住民が人間扱いされないので、困窮ぶりは障害者に限った話ではないのですが、僅かな福祉を享受できるのは平壌市内の傷痍軍人やパラアスリートだけとみて間違いなさそうです。数としては非常に限られているでしょう。

大好きな掲示板に梯子を外された可哀想な人

ネットサーフィンで流し見した話のひとつなのですが、上司に怒られたという人が立てたスレッドがありました。なんでも、先輩だか同僚だかの好きな作品を聞いて「そんなのが好きなんて、あんた発達障害ですねぇ!」と言い放ち、それを上司に咎められたというのです。

自業自得でしかないのですが、スレ主は不満タラタラでした。ただ、上司に叱られたことではなく、「ここの住民も言ってたのに!」という掲示板への不満です。日頃から「発達障害はこういうの好きそ~」なんて盛り上がっていた下品な内輪ノリを、現実でも持ち出して痛い目に遭ったのはまあ面白い流れですが、反省どころか逆上するあたり“らしい”なと感じますね。

当然、寄せられる反応も冷淡な物ばかりで、まさに大好きで入り浸っていた掲示板に梯子を外されたことの哀愁すら見受けられました。同情も共感もしませんが、このように自爆してくれる手合いばかりならまだ可愛げがあったというものです。

参考サイト

北朝鮮で障害者はどう処遇されているのか、プロパガンダ利用の疑いも
https://globe.asahi.com


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遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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