「都市鉱山スタイル」という取り組み〜都市鉱山の新しい活用法

ニュース

都市鉱山という言葉をご存知でしょうか?都市鉱山とは都市で破棄されるレアメタルなどを含んだ家電製品を鉱山に見立てた物です。日本の都市鉱山には金だけでも6800トンも眠ていると言われます。これは世界の現有埋蔵量の16%にあたります。そんな都市鉱山の新たな活用方法を見出したブランドがあります。その名も「都市鉱山スタイル」です。

「都市鉱山スタイル」とは?

都市鉱山スタイルは関西基板ネットワークの「ワークセンターつつじ」が展開するアクセサリーブランドです。「ワークセンターつつじ」ではパソコン、家電のリサイクル事業を展開しており、障害を持った方々が家電製品、パソコンを細かく解体、分別することで資源のリサイクルと障害者支援を行っています。また、こうして取り出した資源を国内循環させることで障害者の工賃を上げる取り組みをしています。この取り組みを「基板事業」と呼んでいます。こういった取り組みの甲斐あって、今では月の平均工賃が2万3000円前後にもなり、月によっては5万円以上にもなる事もあるそうです。

「都市鉱山スタイル」のアクセサリーはパソコンや家電製品から取り出された基板を用いて制作されています。基板は工業的な利便性から、無骨ながらに非常に機能的な造形をしており、機能美を追求した形であると言えます。そんな基板をパソコンから取り出して、アクセサリーという形に再加工するということはまさに、原石を採掘して宝石に加工する行為と言えるでしょう。

ブランドに込められた思い

「都市鉱山スタイル」というブランドには、表舞台にあまり出る事がない「基板」と社会の表舞台にあまり出る事がない障害を持った仲間たちを重ね合わせ、もっと表舞台に出るべきだという思いが込められています。

未来への展望

そんな思いが込められた「都市鉱山スタイル」にはある目標があるそうです。それは、障害を持った仲間たちの力が必要不可欠な社会にすることで、「使用済みのパソコンは障害者施設へ」という新しい「当たり前」を作りだす事です。この目標の為に今日も都市鉱山から基板という「お宝」を採掘しています。

日本基板ネットワーク公式ホームページ
https://jpcbnet.wixsite.com/kibanzamurai/

Petit-Hat(「都市鉱山STYLE」の商品販売サイト)
https://www.petit-hat.com/

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
よろしくお願いします。

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください