統合失調症になったら

統合失調症

unsplash-logo Vincent van Zalinge

私が統合失調症になってからの体験談と利用した支援等についてお話しさせていただきます。一人で考え込まず、まず医師や周りの人に相談し、障害をもつ方に対する支援がいろいろあるということを知ってください。

統合失調症の私の症状と治療方法

私が統合失調症と診断されたのは学生の頃です。症状は幻聴と不眠、焦燥感、異常行動、気分の落ち込み、被害妄想、イライラ感や判断力思考力記憶力の低下などが顕著で、両親に相談して病院に行き、薬を処方してもらいました。睡眠薬も処方してもらい、まず睡眠がとれるようになり、その後通院を重ねて自分に適した薬を処方してもらうようになって、幻聴や被害妄想などの症状が楽になりました。また、気分を落ち着かせるためにウォーキングや、音楽を聴いたり、読書や、テレビを観たり、体操をしたりもしました

治療を始めて変わった事と周りの関係性

服薬する事で気分が楽になり、きちんと睡眠をとる事で体も楽になりました。病気になり両親に迷惑、心配をかけた事は本当に申し訳なく思っていますが、相談に乗ってくれ、支えてくれたのは私にとって大きな救いでした。また、同じ病気を持つ友人も相談に乗ってくれました。その友人は今は薬を服薬していないそうで、「病気は治るよ」と心配してくれて、嬉しかったです。また、グループワークで知り合った人と友人になり、お茶したり、旅行に行ったりもして、似たような悩みなど相談しあったりするようにもなれました。病気になったら、家族や周りの人の支えが大切なんだなと思いました。

利用出来る支援と毎日の生活費

精神障害になってしまった時に利用できる支援について紹介させていただきます。私の場合、まず役所の社会福祉士の人に相談して、毎月あるグループワークの参加から始めました。その後社会福祉士の人の勧めで、B型作業所に通うようになりました。

B型作業所は自分の好きな時間、日に作業所で軽作業等行い、賃金をもらうシステムです。私が通った所は通所日数が多いほど、通所手当が貰え、別途歩合制で賃金が発生しました。私は通いませんでしたが、A型作業所では軽作業等行い、決まった時間と日に通所し時給が発生する作業所です。また、就労移行支援というのもあり、就職に向け、プログラムを受講したり就労に向けての訓練をする事業所があります。私は現在この事業所に行き、訓練を行っています。

B型に通っていた時は月1万~3万円程度の収入がありましたが、私の今通っている就労移行支援所は一切賃金が発生しないので、生活費は貯金を切り崩しています。就労移行支援所の中でも賃金が発生する所もあるようです。支援を受けたいなら、まず役所にいる相談員の方に相談し、自分に適した作業所等に通うのがいいと思います。またしんどい時や困った事があった時は、医師や家族に相談するのもいいですが、役所の相談員(社会福祉士の方など)に相談したり、通ってる作業所、事業所の方に相談するのもいいと思います。今の自分に適したアドバイスをくれるので、とても頼りになります。また一人暮らしをしている方などは、デイケアサービスの申請をしてみるという手もあります。困った時も国が支援してくれるシステムがあるという事を覚えていてほしいと思います。

終わりに

統合失調症はすぐに治る病気ではないですが、適切な治療を受ければ、安定する病気だとも思います。ただ再発する可能性もある病気なので、過度なストレス等には十分気をつけた方がいい病気です。まずは、自分に合った薬を処方してもらい、ストレスが軽減する様取り組んで行ってください。また、バランスの取れた食事や、適度な運動、音楽鑑賞など自分の好きな趣味を持ち、リラックスする事も大事だと思います。

皆さんも治らない病気だとは思わず、根気よく治療していき、病気と共に向き合っていく気持ちで取り組んで行きましょう。

コレット

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学生時に統合失調症を発症し現在は服薬を続けながら就労支援施設に通っています。映画鑑賞が好きで、休みの日友人と映画を観に行ったりしています。

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