身体障害者手帳取得を考えている方が一番最初に読むコラム~スムーズな申請方法はこれだ!

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突然ですが、身体障害者手帳はお持ちですか。「言葉は聞いたことあるし、どんなものか知っているけれど、どうすれば持つことができるのか詳しく知らない」という方、多いのではないでしょうか。

このコラムを書いている私は、肢体不自由3級の身体障害者手帳を持っており、様々な場面で活用しています。知識が全くない状態で申請を行ってしまい、思いのほか時間がかかった記憶があります。

今回のコラムでは、これから手帳交付申請しようと考えている方に向けて、①どういった方に交付されるのか、②どのように障がいの程度が判断されるのか、③どうやって申請すればよいのか、以上3点を中心に説明します。

その前に

とは言ったものの、何より初めにお住まい地域の障害福祉課等で相談することを私はおすすめします。市町村によって細かい違いがあり、「この通り申請すればいい!」と断言できないからです。なので、このコラムの内容はその前段階。障害福祉課での説明をしっかり把握するための予備知識として読み進めていただけたらと思います。

どういった方に交付されるのか(交付対象について)

身体障害者福祉法で定められている身体上の障がいがある方が対象です。その障がいは様々で、種類は以下の通り。

・視覚障害

・聴覚障害又は平衡機能の障害

・音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害

・肢体不自由

・心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害

・ぼうこう又は直腸の機能の障害

・小腸の機能の障害

・ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害

・肝臓の機能の障害

いずれの障がいも一定以上永続することが要件となっています。

ここで覚えておいていただきたいのは、「上記の障がいを持っているからと言って必ずしも手帳交付されるとは限らない」ということです。障がいは「等級」によって細かく分けられ認定されます。「程度を示すもの」と言い換えればわかりやすいでしょうか。1~7級で示され、1級に近づくほど障がいの程度が重くなります。その中で手帳が交付されるのは、1~6級まで。残念ながら、7級の障がいがある方には手帳は交付されません。しかし例外として、7級の障がいが複数ある等の場合は交付されます。

手帳の交付対象についてまとめると、身体障害者手帳は「身体障害者福祉法に定められている障がいを持っており、原則その障がいの等級が6級以上」の方が対象であると言えます。

次に「等級が認定される基準」について説明します。

どのように障がいの程度が認定されるのか(認定基準について)

厚生労働省のホームページでが公開されている身体障害者手帳の「等級表」「身体障害認定要領」等をもとに等級が認定されます。一度見てもらえるとわかると思いますが、専門用語が非常に多く理解するのが難しい内容です。

後述しますが、手帳の交付申請には医師の診断書が必要です。なので自分であれこれと悩むより医師の診断を受け、等級を判断してもらいましょう。

どうやって申請すればよいのか(申請の流れについて)

最後に、身体障害者手帳の交付申請の流れを大まかに説明します。

①「身体障害者手帳交付のための診断書・意見書」「身体障害者手帳交付のための申請書」を入手する。(※市町村によって名称が異なる場合があります)

障害福祉課の窓口、市町村によっては市町村のホームページで入手することができます。

②「身体障害者手帳交付のための申請書」を記入する。都道府県知事が指定する医師に、「身体障害者手帳交付のための診断書・意見書」を記入してもらう。

ここで注意していただきたいのは、「都道府県知事が指定する医師」であること。医師であれば誰でもいいというわけではありません。障害福祉課に問い合わせるか、障害者手帳の手引き等をもらえる場合はそちらで確認しましょう。

③障害福祉課へ申請する。

「身体障害者手帳交付のための申請書」、「診断書・意見書」、写真、マイナンバーを確認できるもの、身分証明書、印鑑が必要となることが多いです。市町村によって必要書類等が異なる場合があるので、必ず事前に障害福祉課へ確認してください。

申請した情報をもとに審査を行い、承認されれば約2~3か月ほどで手帳が交付されます。

簡単ではありますが、説明は以上です。交付申請する中で障害福祉課に確認することが山ほどでてきます。初めに「まずは障害福祉課に相談しましょう」とお伝えした理由がおわかりいただけたでしょうか。

このコラムが身体障害者手帳取得の参考になれば嬉しく思います。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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参考文献

【厚生労働省:身体障害者手帳】
https://www.mhlw.go.jp/index.html

【大阪市:身体障がい者手帳】
https://www.city.osaka.lg.jp/index.html

【「身体障害者手帳の申請・取得のやり方は?」カンタン理解ガイド!】
http://www.media116.jp

木塚乃滝

木塚乃滝

先天性脳性麻痺により左半身が動かしにくい身体を持つ1994年生まれの男。
さらに社会人2年目の23歳で「抑うつ状態」と診断されました。
身体障がいに精神疾患。一見多難にみえますが、希望にあふれた日々を過ごす毎日です。

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