株式会社ヘラルボニー、「アートマスク」クラウドファンディングの受け付け開始

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岩手県花巻市にある株式会社ヘラルボニーが、知的障害を持つアーティストの作品を扱うブランド「HERALBONY」からデザイン性と機能性を両立したアートマスクのクラウドファンディングを行います。日時は6月9日(火)19時から、価格は税抜き4000円です。

ヘラルボニーの社名は、代表取締役の兄(ASD+知的障害)が7歳の頃に記した意味のない単語「ヘラルボニー」をそのままとっています。その言葉自体に意味がなくともASDの7歳児を安心させる何かがあったように、周りから無意味と思われることを世の中へ価値あるものとして創出する理念が込められています。

アートマスクのデザインは4種

「昨日までは仕方なくつけていたマスクを、明日からはつけたいマスクへ」をスローガンに開発されたアートマスクは、4種類のデザインが用意されています。

夏の魔物(小林覚)
白地に黒の線が入り乱れたように見えますが、その実は数字が繋がって出来たデザインです。作者は支援学校の頃、日記も作文も独自にアレンジした文字で書いていました。教諭らはこれを造形表現の形と捉え、伸び伸びとアートに注力できるよう見守ることにしたのです。

無題(工藤みどり)
作者自身の内側と向き合い瞑想しながら、幸福とも痛みともつかない果てなき世界を表現したというデザインです。ゆえに何を表現しているのかは本人のみぞ知るところでしょう。

迷路(高田祐)
黒地に様々な色と太さの直線が入り混じるデザインです。作者はデザインだけでなく太鼓やダンスといった音楽分野でも活躍しており、何度か海外公演もこなしています。2013年には個展も開いていました。

ギザギザ(坂本大知)
こちらは黒地に様々な色の曲線が交錯しており、多くの曲線が交わる部分はさながら光っているようです。作者は2019年に創作田楽舞の香港公演に参加しており、絵画方面ではダンスと融合したような描法が特徴的です。

機能性も万全

渾身のアートを埋め込まれるマスクにも高い機能性が備わっています。抗ウイルスや消臭機能は勿論、「SEK抗ウイルス加工マーク」を取得した確かな安全性があります。

生地には肌触りがよく滑らかな「マイクロモダール」を採用しており、軽量かつ高耐久で洗濯も出来ます。木材由来の素材は環境に優しく、焼却しても有害物質は出ません。

マスクは洗濯可能で繰り返し使用することが出来ます

6月9日17時、「READY FOR」にてCF開始

6月9日(火)17時から7月26日(日)22時まで、クラウドファンディングサービス「READY FOR」にて受付を行います。

アートマスクには、「販売価格の3%をアーティスト4名に還元」「2%を福祉施設へ寄付」「環境に配慮した素材を使用」という3つのポイントがあります。価格は4000円(税抜き)となっております。

ヘラルボニー公式ページ

http://www.heralbony.jp


クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/heralbony



障害者ドットコムニュース編集部

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