誰でもギャンブル依存症になる可能性はある?実体験をもとにまとめてみました。

依存症

出典:Photo by SLNC on Unsplash

とあることから、ここ最近はインターネットやワイドショーなどで「ギャンブル依存症」について話されていることが多くなりました。

そのギャンブル依存症とはなんなのか?生活への影響はどのようなものかを「当事者目線で」書いてみました。

きっかけは誰にでもある

今の日本で、生涯を通して一度もギャンブルをすることがない人は相当少ないのではないかと思います。

友人、知人や家族に誘われて、競馬やパチンコに触れてみる人がほとんどではないでしょうか。

お金だけに限らなくとも、食後のデザートを賭けて何かの勝負をしたことはありませんか?

わたしの場合は、親もきょうだいもギャンブルをほどほどに嗜んでいたので、きっかけとしては十分でした。

「付き合いだと思って」「当たると気持ちいいんだよ」などと軽い気持ちで踏み入れた世界は、きらびやかでありながら危険な世界でした。

ギャンブル依存症は多い?

厚生労働省のデータによると、生涯を通してギャンブル依存症を経験する人は、成人の「3.6%」だそうです。

また、賭け金にすると、1か月あたり平均5万8000円ほどです。

いずれのデータも、わたしが見た印象としては「少ないな」と感じました。

パチンコ屋や競馬の馬券売り場に行くと、大勢の人で賑わっています。なのに本当に3.6%?と少し疑問に思えます。賭け金にしても5万8000円は、案外少ない?と思ってしまいます。

ここでわかることが、わたしがこう思うこと、これこそがギャンブル依存症なのです。普通の人では1万円も賭ければ、大勝負だと思うでしょう。

実際にのめり込む流れとは

ギャンブル依存症になる最大の原因。それは「成功体験」です。よく聞く言葉では「ビギナーズラック」です。

初心者のころに運よく何万円もの勝ちや当たりを経験すると「ギャンブルって簡単!これで億万長者になれる!」と錯覚してしまいます。

また、パチンコやパチスロでは大きな音や光の演出で「射幸心(しゃこうしん)」を煽ってきます。ピカピカ!キュインキュイン!大当たり!となって、楽しく嬉しい気持ちに拍車がかかります。

これにより脳が快楽を覚え、いったんパチンコ屋から離れても家に帰ると「あの当たった瞬間楽しかったなあ、またやりたいなあ」と考えるようになります。

そして最終的には「あの演出が見られるなら1万円くらい安いもんだ」と意味のわからないことをいい始めます。これはわたしが実際に経験したことであり、友人やネット掲示板の人達も同様の発言をしていたので、ギャンブル好きにはよくあることかと思います。

ギャンブル依存症は不治の病か?

心療内科や、パチンコ屋の店内にも「ギャンブル依存症は病気です、相談してください」といったポスターが貼られていたりします。

ギャンブルは悪いものだと学んだり、遠ざけることで一時的に離れることはできるかもしれません。

しかし、ギャンブル依存症はそんなに簡単には治りません。なぜなら成功体験があるからです。

そしてその成功体験は、その人が追い込まれたときにフッと蘇ってきます。

お金がなくて困窮しているとき、もうだめだと思ったときに「そうだ、ギャンブルで一発当てれば逆転できる!」と、ビギナーズラックの経験を思い返すのです。

それで運よくお金を手にしても、そこでえた経験から「しばらく働かなくてもこれで食べていけるな」となります。

こういったループがあるので、わたしはギャンブル依存症が根本的に治ることはありえないと思っています。

ただ、遊びの範囲であったり、お金を賭けずにゲームとして遊べるようになるのであれば、可能性はありますが。

さいごに

パチンコ、パチスロを辞めてからかなり経つわたしですが、根本の性格としてはギャンブル好きのままです。

金銭だけではなく、何かを賭けることが好きになってしまっています。

もはやこれは一生変わらないのではないかと思います。

ギャンブル依存症において一番大切なのは、依存しないことではありません。

「ギャンブルをすることによって他者に迷惑をかけないこと」が最も大切なことだと思います。

使ってはいけないお金に手を出さない、ギャンブルを理由として人間関係を壊さない、など色々あります。趣味の範囲を超えてしまうのであれば、今一度冷静になり、周りをゆっくり見渡してみましょう。


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新井 一生

新井 一生

社会人になってからパニック障害、統合失調症などを患った精神障害者。
精神病になってからも沢山の失敗を経験しながら、なんとか生きている。
好きなものはゲーム。

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