精神症状と退屈と音楽

その他の障害・病気
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皆さん、退屈で困ったりしませんか?精神を病み、何をしていいのかわからないのでただ寝ているだけ、ぼーっとテレビをみているだけ。退屈も症状が安定しているときはいいのですが、不安定なときは妄想が膨らんで、心身ともに疲労感でいっぱいになったりします。

私は統合失調症と強迫性障害とうつ病を抱えています。この障害と上手に付き合って行く為に、私の暇な時間の過ごし方について書いてみました。

症状が出ているときの退屈

今は症状が出ていませんが、統合失調症の症状が出ているときは妄想の世界に浸っているので、次から次へと考えが沸いてきて退屈を感じることはないです。

強迫性障害は今も症状が出ています。何度も確認(強迫行為)をしますが、ほどほどで終わります。ただ、強迫行為は止めても頭の中であれこれ考えるので、同じく退屈を感じることはあまりないです。

また、うつ病の時は何もする気が起きず、ただ寝ているだけです。退屈といえば退屈ですが、心身のしんどさに気を取られて、それどころではありません。

私なりの音楽療法と退屈

統合失行症の時は一日中音楽をかけています。完全に自分の世界に入りきって音楽が心地よく感じます。症状がよくなると音楽を聴くことはほとんどありません。聞きたいとも思わないし、音楽を聴くと妄想の世界のことを思い出して嫌な気分になるので、努めて聞かないようにしています。ただぼーっと過ごしていますが、精神的なしんどさがなくなって、暇をもてあますというほどではありません。

うつ病の時は被害妄想が頭の中に浮かばないように、アップテンポの曲を垂れ流しています。聴こえているのか聴こえていないのか、気分が滅入るのをかき消してくれるので、歌番組をつけています。寝れないときは夜中でも小声で歌を歌っています。でないと被害妄想が浮かぶからです。統合失調症の回復期とは反対に、音楽をかけると心身のしんどさが少しとれるような気がします。

症状の改善と退屈

各症状が改善され落ち着くと、私はまず掃除や洗濯などの家事をします。その後は寝転んでスマホをいじってゆっくりします。穏やかに時が流れて心地よいです。スマホで昔の懐かしい音楽を聴いて暇な時間を楽しんでいます。

友達が家に来ても平気になります。一緒に食事をしたり話をしたり楽しいひとときを過ごし、時には泊まっていったりもします。テレビを見ながらあれこれしゃべり。退屈は殆どないです。むしろ忙しいくらいです。

友達が帰ったり、連休などで休みが多かったりすると途端に退屈がでます。テレビを見たり音楽を聴いたりしてますが、何だか面白くないです。面白いのはスマホのアプリで友達と会話をすることです。

困ったことに退屈が多くなると思い込みが出てきます。自分の思い込みなのか、実際にあったことなのか、頭の中で確認しますが実際はどちらもあります。妄想に発展しないように気にかけています。

まとめ

私の場合、退屈は症状が改善されると感じますが、時間の使い方に困ります。もっぱら家の中をきれいにすることに時間を使おうと思いますが、元来の面倒くさがり屋なんで後回しにしてしまいます。それだけ症状が良くなったということだと思います。症状の改善などは音楽によって判ることもあります。

逆に暇があると過去を思い出し、「あれは思い込み、それとも妄想?」と考えるようになります。自分の頭の中を整理したくて考えるのですが、それ自体必要ないのでしょうか?二度と同じ症状が出ないためにも、私としては頭の中を整理したいのです。そのために時間を使いたいのです。

退屈が症状の改善なら良いのですが、逆に症状を再発させることのないように気にかけていこうと思います。

yukoばばあ

yukoばばあ

52歳。30代から統合失調症になる。40代になって強迫性障害も発症する。幻覚、幻聴、妄想状態になり、現実と妄想の区別がつかなくなるが、入院治療と退院後は服薬治療で症状は治まり安定している。強迫性障害は継続中で、すぐに不安になり確認行為が続いているが、少しづつ回復に向かっていると思う。これまでに事務職や相談援助職をを経て、現在人生最後の就職活動中。自分が建てた家の中庭を見ながら過ごす休日に癒されている。

その他の障害・病気 統合失調症 うつ病 強迫性障害

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