SDGs

【SDGs】世界の目標17の中の11 ~住み続けられるまちづくりを~【Vol. 2】

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Jonas Allert

SDGs Vol. 2<毎月30日連載>

SDGs;Sustainable Development Goals
国連で採択された17個の国際共通目標が有ります。
11番目の目標として挙げられるのが「住み続けられるまちづくりを」。
都市と人間の居住地を包括的、安全、強靭かつ持続可能にしようとのことで。
これについて考えてみたいと思います。

自分にとっては「どんなまちがいいのか?」又「どんなまちがダメなのか?」。
皆にとってはどうなのだろうか。
強固な安全は、全員の共通項になれるのだろうか。
それはYesだ。

自分は車椅子生活だ。
最近は、悲しいかな電動アシスト式に切り替えた。
無理をしてしまい転倒してケガもした。
車椅子で外出したことがある人は分かると思うけれど、日本の歩道車道は未だ全員に安全とは言えない。
道路としての機能性、標識や路面標示は他国と比較しても素晴らしいだろう。
信号も街頭も綺麗だ。ゴミも落ちていないし、とても管理されている。
土地の問題から、歩道が極端に狭いところがあるのは致し方ないかも知れない。
でも、歩道の段差や、歩道と車道間のスロープ、これは通過するのにかなり難題だ。
健常者には快適で気が付かないかもしれないが、1cmの段差でも車いすの場合は前輪が引っかかる。
側溝用の上蓋コンクリートに空いている手持ち用の穴なんかは、前輪に食らいつく。
また、歩道は車道側に向けて少しだけ坂になっている。これは雨が降った際の水捌け対策に
なっているのだろうが、車椅子で移動しているとこれも命取りに成りかねない。
自然と車椅子の方向が歩道から車道に向かってしまうからだ。
迫りくる車に吸い寄せられそうになり、何度も恐怖を感じてきた。
普通に歩くには何も問題ではないであろう歩道。
自分が健常者だった時には気が付かなかったことだから、逆に良くわかる問題。
これから高齢者も増えるだろうし、車椅子で外出する人も多くなると思う。
そのような人たちが、歩道での立ち往生や、車道側に転倒したら、
健常者にも車の運転者にも危険を誘発することになる。
アメリカなんかでは車椅子に向けた歩道の整備が進んでいるようで、これは危険の要素としても認識されているからだろうし、歩道を使う人の裾野を広く取って設計されているからであろう。

社会において、常に危険は自然発生してしまう。これはどうしようもないことだ。
そもそも生きていくことの基本は、危険を乗り越えていくことから始まる。
そこに対処することが強靭かつ持続性なのかなと思う。
安全は、人の知恵を介在させて作りださないと存在しない。
都市の居住地の中にある小さな要素、歩道。
この存在は見落とされがちな気がするけど、是非、皆さんにも考えてみてほしいし、
都市開発や再設計時には対応していってほしい、そう思った。この立場になって気が付いたことだ。


新型電動アシスト車椅子

車椅子で転ぶとこうなる。命取りです。

2月。新型コロナウイルスで世間は騒いでいる。
死への恐怖、苦悶への脅威がパニックを呼ぶ。
もちろん、俺もコロナにやられたくはない。
可能な限りの対策をしている。コロナだけじゃなく、インフルだけじゃなく、ただの風邪でも命取りだから。
いつも対策はしている。
だからか、パニックに感じることはない。
というか、ここ数年、常に死への恐怖を感じているからか、コロナ一つにビビってはいられない。
皆さん、落ち着いて賢く対処していきましょう。

今月は誕生月だった。
長男の誕生月でもある。
元気でやっているかな?会いたくても会えないことの辛さ。
これが一番の辛さなのかも知れない。
エンドレスに舞い降りるこの苦しみは、
自分が撒いた種の結果だから、どうしようもないことだし、どうすることももうできないことだが、
涙がこぼれ落ちる。

今年は自分の住む世界や環境も色々と考えていかないといけないと思っている。
変化の一年にする!
さあ泳ぐぞ!

佐久間 勇人

佐久間 勇人

私は『脊髄小脳変性症』というだんだんと運動神経が失われていく進行性の神経難病です。今じゃ何をするのも命懸け。それでも大好きな水泳を続けています。溺れているんだか泳いでいるんだかわからなくなる時も増えてきました。心が折れそうにもなります。もう折れているかも知れません。
それでも水泳を通して色々な人と出会いたい。全力で笑いたい。皆で繋がり笑いたい。それが活力。HUG&PEACE

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