私の継続型就労支援作業所体験

その他の障害・病気 発達障害

unsplash-logo Neslihan Gunaydin

私は、小さな時に発達障害と診断は受けていましたが、企業にあまり話す気にもなれず就職はクローズで行いました。無事に就職はできましたが、業務をこなしていくうちに障害の特性が現れ上手くいかなくなり、退職してしまいます。その後、少し鬱傾向になりふさぎ込むことが続きました。それから、お世話になっているカウンセラーさんにA型作業所を紹介されました。その時の通所体験について書かせていただきます。

継続型就労支援作業所とは?

継続型就労支援作業所とは、一般の企業等で就職が困難な障害者に提供される仕事の場で、2つの種類があります。それは、A型とB型と呼ばれるものです。

A型事業所は、事業所と雇用契約を結びます。そのため、給料が発生するので、労働者として働きスキルを身に着けてもらい、一般企業に就職できるように支援をしていきます。また、年齢の制限があり65歳未満が対象となります。

B型事業所は、雇用契約を結びません。そのため、A型での仕事が難しい方や、年齢、体力などで一般企業で働くのが難しい人が対象です。また、雇用契約を結ばないため給料は発生しませんが、作業で出来たものに対して工賃が払われます。一般的に、ここでスキルを身に着けてA型を目指します。

通所していた時の作業

私が通所していた場所の業務は、本の販売に関することでした。内容としては、ピッキング作業と梱包の作業から始まりました。この時の私は、少し自信がない感じだったと思います。その後、作業に慣れてくると、新しく入れる商品のために棚を詰める作業や、商品が出品できるか確認する検品の作業を行うことになりました。少しずつ作業が増えて大変でしたが、少しずつ自信につながり、気持ちが少しづつ前向きになってきました。これらの作業に慣れ、新しい人にある程度教えられるようになると、実際に商品の品出しも行いました。この時は、実際に商品として出されるため、検品以上にドキドキしました。これらが私の、通所時に体験した業務内容です。

通所をとおして

初めて通所するとき、私は不安でいっぱいでした。それは、「障害特性でミスをしてしまったらどうしよう」「上手くコミュニケーションがとれるのかな」など、とても心配だったからです。しかし実際に通所してみると、職員の方がサポートしてくれたり、不安があるものに関しては一緒に確認してくれたりしたので、とても安心しました。そしてコミュニケーションの面でも、同じく通所している方と休み時間に何気ない話や、障害特性による困りごとなどを話したりできる環境でした。そのほかにも、面談もあって、職員の方が困りごとの相談や、ミスのカバー方法をアドバイスしてくれました。

まとめ

私は、このA型作業所を通して色々な物を学んだと思います。初めに学んだことは、私自身の強みです。その強みとは、「最後まで作業をやり通すことができる」というものです。事業所に通うことにより、日々業務を通じて成功体験を積んでいったことも、この強みに繋がったと思います。この強みが見つかったことで、ふさぎ込んでいた時期に無くした自信がだんだんと戻ってきました。そして、自信が戻って来たことにより、私自身の障害を開示して一般就労を探しても大丈夫と思い始め、障害と向き合い、障害のことを伝えて仕事を探そうと進みだしました。現在は、一般就労を目指し、就労移行支援事業所に通いスキルアップに励んでいます。

以上、私自身の体験の内容でした。これを読んで実際に「継続型就労支援作業所」に興味を持ってもらえたなら幸いです。

参考文献

【就労継続支援・就労移行支援・就労定着支援の違いを解説 ジョブメドレー】
https://job-medley.com/

【継続型就労支援作業所 ウィキペディア】
https://job-medley.com/

紫(ゆかり)

紫(ゆかり)

自閉症スペクトラムとADHDの傾向があります。
趣味は、読書とちょっとした外出です。
最近は、時間と積み上がる本との戦いです。

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