新型コロナウイルス拡大で増える自殺相談~1人で抱えず、まずは相談を!

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出典:Photo by Annie Spratt on Unsplash

2020年5月6日にデータ分析の専門家が、新型コロナウイルスに関するSNS上の投稿を、およそ1億件を分析したところ、感染の広がりにともなって新型コロナウイルスに関する言葉が、「ストレス」や「うつ」など、マイナスの感情を示す言葉とともに投稿されるケースが、急増していることが分かりました。専門家は、感染拡大による人々の心理状態の変化が見えるとして、心のケアの必要性を訴えています。

SNSに見えてくる見えないストレス

データの分析結果によると「コロナ」という言葉が「ストレス」という言葉とともに投稿された件数は、1月は1日当たり平均72件でしたが、3月は2454件、緊急事態宣言が出された4月は6104件と、84倍に急増していました。投稿に含まれる単語から「外出自粛」や「経済面の不安」などがストレスに影響していると推測されます。

なぜ「コロナうつ」に?その理由は?

人間は「分からないこと」、「先が見えないもの」に対して、不安を強く感じます。暗闇を怖く感じるのと同じです。新型コロナウイルスは、新しい感染症で詳細はまだ分かっていません。8割は軽症や無症状のまま治りますが、重症化する人も一定数おり、特効薬もワクチンもまだありません。そのため、広く知られた病気よりも不安は増幅されます。

そんな嫌な情報を見聞きしたら、誰もが不快になります。いわゆる「共感能力」と呼ばれるものです。「うつ」などの精神疾患の方が自宅療養している時に、家でテレビやSNS通じて暗いニュースを知り、症状を悪化させるケースもあります。

普段、いつも通り生活している方も他人事ではありません。在宅勤務や外出自粛でちょっと不眠など気分が落ち込むなど、自分のこころが変だなと感じたら、まずは公的機関に電話やメールで相談してみてください。

電話での相談窓口

電話で相談可能な機関は全国に沢山あります。ここではその内のいくつかを紹介します。

こころの健康相談統一ダイヤル

電話をかけた地域の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続されます。電話番号 0570-064-556 ただし、相談可能な曜日、時間は都道府県によって異なるため注意が必要です。

いのちの電話(一般社団法人日本いのちの電話連盟)

0570-783-556(ナビダイヤル)とメールでの相談活動を行っています。ただし、「いのちの電話」はたくさんの方から電話がかかるので、繋がりにくい場合が多いです。筆者自身も過去に電話をかけたことがありましたが、非常につながりにくかったので、根気よく電話してください。また、メールでも相談できますので、そちらを活用してみてもいいのかもしれません。

外出自粛により、経済的な不安を抱える方も多くいると思います。まずは1人で悩まず相談機関を活用して見てはいかがでしょうか?

参考文献

【毎日新聞コロナ拡大で増える自殺相談支援団体「1人抱えず、心の内を打ち明けて」】
https://mainichi.jp/

【PRESIDENT Online激増中「コロナ鬱」を避けるための5つの予防法】
https://president.jp/

【こころの耳新型コロナウイルス感染症対策(こころのケア)】
https://kokoro.mhlw.go.jp/

【厚生労働省電話相談】
https://www.mhlw.go.jp/index.html

tkbn

tkbn

40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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