統合失調症と付き合っていく

統合失調症 暮らし

出典:Photo by Anthony Cantin on Unsplash

私は、20才の頃、統合失調症を発病しました。ハイになって色々な所に出かけてしまったり、夜もあまり眠れませんでした。当時、自分では病気だと思っていませんでした。

入院中について

そんな状態を家族に心配されて、病院に連れていかれました。そこで、統合失調症と診断されたのです。

入院したころは、気持ちがハイになっていたので、保護室に2ヶ月ほど入っており、最初の頃は点滴も受けていました。その後、少し状態がよくなったので3人部屋に移りました。

朝は7時半起床して夜9時に就寝。投薬は朝昼晩と食事後と夜8時までに睡眠薬を飲んでいました。食事は、朝はパンと牛乳、昼夜は日替わりの食事、夕食は、午後3時半なので、6時になると夜食に自分で買ったラーメンなどを食べていました。入浴は、夏も冬も週2回入っていました。体調が少し良くなったころ月曜日から金曜日まで作業療法としてヘアピンの箱詰め作業をしていました。

レクリレーションは、日曜日に1日、卓球やカラオケ、マージャン、囲碁将棋など、病院内で好きなことをしていました。平日は、夕方4時から晩9時までテレビやラジオを視聴することができました。日曜日は、一日中視聴することができます。たまに病院の庭に出たり、2時間ぐらいのバスから降りないバス旅行がありました。

しかし、そこは閉鎖病棟だったので、すごくストレスが溜まっていました。結局、1年3ヶ月ぐらい入院していたと記憶しています。   

退院したころ

退院した時は、天気が良く空がすごく広く感じて、開放感があったのを覚えています。退院後も定期的に通院しながら投薬治療を続けていました。そのころは、昼間は、寝てばっかりで、運動をあまりしなかったので太っていました。

投薬は1ヶ月に1回病院に通院して毎食後3回服薬していました。2年ほど通院をしていましたが、体調が良くなってきたので通院を止めました。それと同時に就職を決意しました。

はじめての正社員

初めての就職は正社員として奈良漬け屋への就職でした。勤務時間は9時から5時で、週1回休みでした。受け持っていた、仕事は奈良漬けの製造でした。ストレスの解消として仕事帰りに時々会社の同僚と夕食を食べに行ってました。また休みの日には、友達の車でドライブに行ったりいました。

体調は悪くなりませんでしたが、スキルを身に付けたいと思い1年ほどで退職しました。

2番目に就いた正社員の仕事について

次の仕事は、ビルの設備管理です。そこでは日々の開店、閉店業務、計器の記録、機械のメンテナンス、年1回の受変電設備の点検清掃作業などで、泊まり勤務も、週2~3回ありました。通勤はバスと電車で1時間20分ほどかかったので、満員電車ということもあり体力を使いしんどかったです。

この時期のストレス解消法は、仕事中の昼休憩に30分ほどソファーで目をつぶることでした。また、泊まり勤務開けの日や休日には、サウナや銭湯に行ったり、会社の人と夜遅くまで飲みに行っていました。

しかし、しだいに人手不足で仕事が忙しくなり、残業も多くなりました。休みも10日に1日ほどになってしまい、とてもストレスでした。やがて、夜も眠れなくなり睡眠薬を飲んでいました。最終的には休日もゆっくり休めなくなりうつ状態に。症状も悪化し、仕事に行けなくなってしまったのです。

4年ぐらいの間に2度1ヶ月ほど休職し、最終的に退職しました。その後1年ほど傷病手当金を貰っていました。

 

調理で最初の正社員

ビル設備管理の仕事に限界を感じた私は、自分の好きな仕事をしようと調理関係の道へ進みます。最初は、社員食堂での調理の仕事でした。大量調理の仕事です。好きな仕事だったので辛くありませんでした。

朝早いく始まり、夕方7時までの仕事。通勤は、自動車で1時間ぐらいだったので、通勤は辛くありませんでした。土日は交代での出勤でした。当時のストレス解消として、会社の人と飲みに行ったり、休日にドライブへ行ったりしていました。

仕事自体は辛くなかったのですが、無理をしたのか料理の味が分かりにくくなってしまい、2年ほどで退職してしまいました。

本格的な和食の仕事

一年ほど経って味覚も回復し、今度は旅館で和食の仕事につきました。そこは会社の寮が隣にあったので通勤に時間はかかりませんでした。会席料理だったので本格的な日本料理の勉強になりました。

休日は週1回、人によってバラバラだったのですが、友達もいたので楽しく過ごしました。しかし仕事も遊びも無理をしすぎたのか、3年ぐらいで何もできないくらい疲れ果てててしまい退職してしまいました。

居酒屋での仕事

二年ほど経って和食中心の居酒屋で調理の仕事を始めました。そこも寮が自転車で10分ぐらいのところにあったので、通勤時間はほとんど掛かりませんでした。休みは日曜日と祝日でした。昼にも営業していたので昼食後の休憩はありましたが、夜は居酒屋なので午後12頃に退社していました。

休みの前日には調理師の先輩と飲みに行っていました。お店が休みでも仕事があり、あまりストレス解消が出来なかったような気がします。そのためか身体が動かなくなってしまい、1年ぐらいで退職しました。

そして現在

退職後、統合失調症も悪化し最初の頃は昼間は寝てばかりで、食事も夜だけしかとらず、外にも出られなくなっていました。徐々に外に出られるようになって、やがて週に1回診療所に通うようになりました。10年程、1日1回投薬治療を受けて、家で療養しながら家事手伝いをしていました。体調が安定してきたので社会復帰を考えて、ハローワークに通い3ヶ月ほど基本的なパソコンの訓練と就職する為の勉強などをしていました。

その後パソコンで、就労移行支援事業所を見つけて現在通所しています。現在、週4~5日ぐらい通っています。現在のストレス解消法は、帰りに銭湯に行ったり、居酒屋に飲みに行ったりしてリラックスしています。睡眠もあまり夜遅くなく、よく寝られていて、今は状態も安定していると思います。

体調が悪くならないように、気分転換に散歩や銭湯に行ったり、夜早めに寝るようにして普段から無理しすぎないように気を付けています。これからの就職にあたっても、無理しすぎないようにしたいです。

kabosu

kabosu

私は、50才代の男性です。好きなことは、銭湯やサウナでまったりすることです。お酒も好きでよく飲みます。

統合失調症

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