私が通っている精神障害者向けのスポーツクラブ

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出典:Photo by Steven Abraham on Unsplash

精神障害が原因で体調が悪い時期は、どうしても家にこもりがちになってしまいます。そんなときには人と交流を図りたいと思う人も多いのではないでしょうか。

私の場合はなかなか体調が安定しないので、障害のことを伝えず、一般のサークルなどで人と交流するのは大変だと思っていました。そこで、デイケアなどで交流ができるところはないか、調べていました。しかし、思うような集まりを見つけることは出来ませんでした。

そんなある日、知り合いに「精神障害を持った人だけのスポーツ活動」があると教えてもらい、すぐにインターネットで調べてみました。私は身体を動かすことに興味があったので、すごく惹かれました。すると、近くの体育館で毎週ソフトバレーボールの練習をしているらしいいので早速電話を掛けてみました。すると「好きな時に見学に行って良いよ」と言われました。

見学に行く

見学に行かせてもらったソフトバレーボールクラブは意外と本格的な練習をしていました。この時まで柔らかく大きいボールを使う、ソフトバレーボールは障害者向けのスポーツだと思っていましたが、そうではなく、生涯できるスポーツ「生涯スポーツ」だと教えてもらいました。

その日は10人ぐらいで練習していたのですが、その内の3分の1は精神保健福祉関係者だったそうです。監督は「クラブのメンバーには精神病院に勤務されている方もいるので、体調が悪い時などには安心ですよ」と言っていました。

その頃はあまり体調は良くなかったのですが、皆がとても楽しそうにスポーツに打ち込んでいるように見え「久しぶりにスポーツで汗を流したいな」と思いました。

その日は練習の見学だけで、実際に運動をするのはスポーツ保険に入ってからということでした。

練習に参加!

実際に通い始めて感じたのは、「少しコミュニケーションを取るのが苦手な人がいる以外は普通のスポーツ」だと感じました。でも、よくよく考えたら、普通のスポーツもコミュニケーションが好きな人もいますが、まったくコミュニケーションを取らない人もいます。やはり、傍から見ると障害者のスポーツクラブとは分からないと思います。

利用者さんの職業も障害者雇用枠で働いている人、一般雇用枠で働いている人、A型作業所で働いている人、私みたいに就労移行支援事業所に通っている人など様々です。

30代後半から真面目に取り組んだスポーツなので、最初はなかなか身体はついていかなかったですが、段々と筋肉痛もなくなり、回を重ねるごとに楽しさが筋肉痛を上回るようになってきました。

また、精神障害者スポーツの大会もあり、いずれは試合にも出てみたいと思うようになりました。(まだまだ上手くはないのですが、、、)

ただ、残念なことに今年はコロナの影響もあり、大会自体が中止になってしまいました。終息するまでは大会どころか、練習もままならないので、早く終息して欲しいものです。

おわりに

ランニングや筋トレと違い、チームで行うスポーツは少なからず人との関わりがあるので、そういった仲間と一緒にやりがいや楽しみを発見できます。さらに、私の通うソフトバレーボールのチームは精神障害を持った人達ばかりなので、悩みや共通の話題を利用者さんやスタッフの人に話しやすい雰囲気があります。

私の場合は運動する前までは調子が悪くても、いざ始めると楽しくスポーツを出来ました。初めて見学に行った日から8ヶ月ほど経ち、今も週一回通っています。体調も当時と比べるとずいぶんと良くなったと思います。初めてのところに行くのに躊躇する気持ちもありましたが、勇気を出し参加してみて良かったと思います。

また、市立体育館を利用しているのですが、障害者割引にて体育館の利用も安く抑えられるので部費がとても安く済むのも魅力です。住んでいる各市町村によって割引してもらえるサービスや割引率は変わりますが、障害者手帳を持っていると市の体育館や、ジム、プールなど色々な場所で割引を受けることが出来ます。

最後に精神障害者のスポーツはあまり知られていないですが、精神障害者にとってはメリットが多くあるので参加できる状況にある人はおすすめです!!

くまんばち

くまんばち

30代、男性。
前職にて身体表現性障害を発症し、退職。今は再就職に向けて就労移行支援事業所に通いながらPCスキル等を勉強しています。
趣味は読書、ドライブ、麻雀など。

精神障害

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