障害者雇用の就職活動で大事なこと~面接の注意点

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出典:Photo by Marten Bjork on Unsplash

障害者雇用で面接を受ける際に、つい見逃しがちな落とし穴や、面接官が注意して見ている点を紹介させて頂きます。これから障害者雇用の面接を受ける人の参考にれば幸いです。

 

面接の前に、まずは書類選考

一般的に採用面接の前に書類選考を行われます。ではその書類選考で企業は応募書類のどういった部分を重視しているのでしょうか?

企業はまず、履歴書や職務経歴書に必要事項が正確に記入されているかどうかを見ます。分かりやすく具体的な記入がされているかが、選考の判断材料になります。また、応募書類に誤字脱字や空白があると、仕事での正確性にも疑問を持たれてしまいます。

応募書類でこれまでの会社の転職理由がしっかりと書かれていることで、どういった気持ちで応募をしてきたかが伝わります。抽象的な内容では伝えたいことが伝わりません。これまでの経験を書く際には登場人物を具体的に書くことが重要です。これまで周囲の方とどのような関わりを持ち、その結果どのように成長できたかを具体的に書くことで真剣さが伝わります。「今までの経験」と「これから何をしたいか」を具体的に書くことで、企業が面接で会いたいと思わせることが大切です。

応募書類は大切な伝達手段の一つなので「誰かが読む」ということを意識し、わかりやすい文章、読みやすいレイアウトで記入しましょう。これは仕事上で書類を作成する時にも重要な要素です。

面接における重要な点は?

「面接」となると、どうしても怖いイメージがあるかもしれませんが、面接官にしてみれば応募者の方が怖いです。ましてや障害者雇用をしたことが無い企業となると、より採用に対して慎重になります。採用した人が何か問題を起こせば人事の責任問題になりますし、それが会社に損害を与えたとなれば、面接までに支援してくれた事業所などに迷惑が掛かります。逆に長く働いてくれて会社に貢献してくれれば、企業にとってもその採用は成功だったと言えます。企業にとって採用はとても大きな買い物であり重要な決断なのです。しかし、企業も人員と時間は無限にあるわけではなく、応募者の少ない情報で採否を判断する必要があります。そのため、少しでもリスクがあると感じると面接官は採用しません。

就職活動をしていると「外見ではなく内面で判断して欲しい」と思う人も多いでしょう。しかし、面接官は1日に何人も面接するうえ、1人あたり多くとも30分程度しか時間を設けられません。特に1次面接だと減点方式になるため、印象に残る人の話は深掘りして聞きますが、そうでない人は見切られてしまいます。印象に残りやすい人は、「外見や立振る舞いがきちんとしている人」「ハキハキとしゃべる人」です。

では、面接官は応募者の何を見て判断するか、その最初の判断材料が外見です。「スーツが体型に合っていない」「ワイシャツの襟が汚れている」「靴がキチンと磨かれていない」「カバンが会社用にふさわしくない」など、特にネクタイがよれていると注意が必要です。

面接の時だけ意識しても面接官は見破ります。普段外見を気にしない人が面接当日に気合いを入れるとの、普段から意識している人が面接当日に気合を入れるとのではどうしても差がでしまい、面接官にも見破られてしまいます。

企業が面接で本当に知りたいこと

企業が障害者雇用の応募者に最も聞きたい事は、自分の障害に対しての自己理解です。「どういう時に、仕事で困ってしまってしまのうか、またはパニックになのるか」「そうなった時に自分でどのような対策を取っているか?」「そうならない為に事前に自身で工夫しているか」など事前の対策と対処法をしっかりと考えているかが重要です。つまり、正しい自己理解と、自身の配慮事項に対する具体的な対策を、面接官という初対面の人に分かりやすく、かつ具体的に伝えられる、コミュニケーション能力が最も重要なのです。

面接で「配慮事項は何ですか?」という質問に「特にありません」と答えるようでは駄目です。しっかりとした自己理解と事前対策をしましょう。筆者も過去に自己理解が出来ておらず何度かこの答えを言ってしまい、いわゆる「お祈りの手紙」を沢山を貰ってきた苦い経験があります。これから就職活動をする方は、筆者と同じ轍を踏まないように、就職活動をしてもらえれば幸いです。

参考文献

【ウェブサーナ 就職活動ガイド】
https://www.web-sana.com

【ウィキペディア メラビアンの法則】
https://ja.wikipedia.org

tkbn

tkbn

40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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