理解されない「社交不安障害」について

パニック障害・不安障害

出典:Photo by Zuzana Ruttkay on Unsplash

社交不安障害と話しても病気だと理解されず、「性格、怠けている、楽してる」と思われがちです。理解しづらいことに対して、どうすれば理解されるようになるかを考えていきます。

理解されない社交不安障害について

私が社交不安障害と診断される前は、他の病気(場面緘黙症……家では話せるのに学校、会社などの特定の場面だけ話せなくなる病気)だと思い込み、自分ででインターネットなどで検索して、学習したのを覚えています。主治医に「社交不安障害」であると診断された際は「そういう病気があるのか」と思い、社交不安障害に関する多数の書籍を購読したり、インターネットで調べたりしました。

私自身は何とか理解できるようになりましたが、後期高齢者の両親に障害を理解してもらおうと書籍を見せようとしますが「字が小さすぎて見えない、時間がないなど」いわれ、なにも理解されない事が残念でした。そこで、一番読みやすそうな書籍を「少しでもいいので、読んでみて」と父親に渡しました。すると本当にゆっくり読んでくれていました。自分がどういう症状の病気なのかを噛み砕いて、両親に伝えることには本当に苦心しました。

毎日、多忙にしている弟に対しては、「忙しいところ悪いんやけど、僕の病気について知ってほしいので、インターネットで『社交不安障害』と検索して欲しい」と話したことがあります。本当に見てくれているかどうかは、確認していないのでわかりませんが、調べていてくれていることを信じています。

私は話していないのですが、両親は叔父叔母に私が障害をもっていることを伝えているようです。しかし社交不安障害のことについては話していないようです。

上記以外の周りの人には「自分が障害をもっていること」「社交不安障害はどういう病気なのか」について話していません。なぜ話さないかといいますと「社交不安障害は性格の問題、怠けている、楽している」といわれ理解されないからです。

社交不安障害を理解してもらうには

社交不安障害を社会全体で理解してもらうために、次のような方法を考えてみました。

・役所などにお願いして「各障害についての配慮事項」を記載したパンフレットやチラシを作成してもらい、配布してもらう。
・社交不安障害の有名人の方がもっとメディアに露出する。(他の障害で、有名人がカミングアウトしている事を見たことがあります)
・テレビ番組、またはラジオ番組で社交不安障害の特集をしていただく。今はネットテレビ番組も存在しますので、そちらでも特集をしてもらう。(他の障害をもってる方のドキュメント番組を視聴したことがあります)
・病院(精神科、心療内科)や障害について書かれている情報媒体のジャンルや障害別の項目に「社交不安障害」を独立した項目として設定する。(その他の障害/病気などに分類されていることが多いです)

上記のように列挙してみましたが、難しそうな事ばかりを書いてみたようです。

自分自身でできることは
・自分でも社交不安障害について、周りの人にもどういう障害であるか話す勇気を持つ。
・「自分の取扱説明書」みたいなものをつくり、それを読んでもらう。

上記の中の二つぐらいならできそうなので、すこしずつでもいいので、はじめてみようかと思います。

さいごに

このコラムを読んでくださったみなさま、また社交不安障害と診断されて苦しまれているみなさま、できることからすこしずつ一緒にのりこえていきませんか。

参考文献

【名古屋市瑞穂区の心療内科・精神科 あらたまこころのクリニック|社交不安障害(社会不安障害、あがり症)と診断されたのですが、家族や職場の人に伝えた方が良いですか?】
https://www.mentalclinic.com

【障害者ドットコム|成年者向けコラム】
https://shohgaisha.com

【厚生労働省|医療機関合理的配慮_パンフレット案_第7修正 】
https://www.mhlw.go.jp/index.html

やっさん

やっさん

50歳代のおじさん。現在、楽しみながら就労移行支援事業所に通所しつつ、就職できるよう奮闘中。

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