ダウン症の娘とその父親の物語 映画『わたしはダフネ』 2021年7月3日(土)岩波ホールほか全国順次ロードショー!

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(c) 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
ダウン症と『私はダフネ』

ダウン症は後天的な病気ではなく、遺伝子中の染色体が一本多い人に生涯にわたり伴う遺伝的な疾患です。およそ1000人に1人がダウン症だと言われているほど、身近な疾患でもあります。

その症状は身体発達の遅延や、軽度の知的障害、特徴的な顔つきなどに現われます。

現時点での治療法はなく、早期発覚による教育とケアによりQOL(Quality Of Life:生活の質)は改善すると見込まれています。

映画『私はダフネ』の主人公であるダフネもダウン症として生まれました。演じるカロリーナもまた、ダウン症です。

ダフネに突然訪れた母マリアの死。これにより彼女は自身の問題のみならず、父ルイジの問題にも向き合わなければならなくなります。この辛い経験がお互いの必要性の再確認だけでなく、関係性にさえ変化を与えていくのです。

『わたしはダフネ』は“克服”つまり困難を乗り越える意思の物語です。大事なのは、自分を好きになること。そして人を信じること。母の死を乗り越えて父と娘は、どう変わっていくのでしょうか。

映画『わたしはダフネ』 7/3岩波ホールほか全国順次ロードショー

カロリーナ・ラスパンティ Carolina Raspanti

1984年、イタリア・エミリア・ロマーニャ州生まれ。優秀な成績で学校を卒業後、地元の生協スーパーに就職して、現在も勤務。“This is my life”と“Meet and get to know each other:the World of Carolina”の2冊の自伝小説を書き、本の収益は全てダウン症の人々を支援する協会に寄付しています。イタリアの各地で講演活動も行っており、現在は『わたしはダフネ』での映画出演体験をもとに3冊目を執筆中。本作で主演を務めたことがきっかけで新聞やテレビなどで紹介されることにも。本作はカロリーナ自身のキャラクターからもインスパイアを得ているそうです。

【 STORY 】

夏の終わり、イタリアの山あいにあるキャンプ場で、両親とともに休暇を過ごしているダフネはとても明るい性格のダウン症の女性。夜、キャンプ場で行われるダンスパーティーで、踊ることが大好きなダフネは顔なじみの友人たちと音楽に身をまかせて楽しんでいました。そんな彼女を見つめる両親の眼差しは温かく、皆、夏の長い夜の時間を満喫していたのです。 朝になり、帰り支度をしていた3人。しかし突然、母マリアが倒れ帰らぬ人に──。 あまりに唐突すぎる母の死に茫然とするダフネと父ルイジ。悲しみに暮れて感情を露にするダフネをルイジは心配し、必死に落ち着かせようとしましたが、母の喪失と向き合いたいダフネは、そんな父の気遣いさえ疎ましく、ルイジがなだめようと抱きしめても「煙草の吸いすぎで息が臭い!」と辛く当たってしまいます。 無事にマリアの葬儀が終わり、2人は日常の生活へと戻ります。ダフネは近所のスーパーマーケットで働いていて、仕事と同僚たちのことを心から大切に思い「死ぬほど好き」とまで断言しています。同僚たちもまた「何かあったら僕らを頼ってくれ、どんな時でも僕らは君のそばにいる」と温かく迎えてくれます。そんな同僚たちや友人の支えもあって、ダフネは少しずつ日常を取り戻していきます。しかし、ルイジは気丈にふるまっているように見えて、喪失感と不安に次第に押しつぶされそうになっていました。母であり妻であったマリアがいなくなってしまった今、ダフネとどう生活していけばいいのか……。ルイジも思い悩んでいたのです。

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「わたしはダフネ」

公式HP http://www.zaziefilms.com/dafne/

7月3日(土)より、岩波ホールほか全国順次ロードショー

(c) 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati

配給:ザジフィルムズ

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障害者ドットコムニュース編集部

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