ADHD、適応障害の私が就労移行支援を利用して~体調、コミュニケーション編

発達障害

出典:Photo by Edward Howell on Unsplash

私がADHDとその二次障害で適応障害の診断を受けたのは、社会人になって3年目の夏です。治療をしながら約1年仕事を続けていましたが、ストレスが重なり、うつ症状が悪化し退職しました。当時家族との関係がうまくいかないので、まず仕事という1つのストレスをなくすという選択でした。次の仕事はすぐに見つかるのか、これからちゃんと生きていけるのか自信がなくて不安でいっぱいでした。

そんなとき、主治医のすすめで就労移行支援事業所を知りました。自己理解を深めたい、サポートを受けながら就職活動をしたい、という思いですぐに通所を決意しました。

就労移行支援事業所を利用していく中で体調、コミュニケーションの面で変ったことを5つ紹介します。

目標に向かって行動できるようになりました

私の通っている就労移行支援事業所では3か月ごとに短期目標、6か月ごとに長期目標を支援員と一緒に考えます。そして自分自身の課題に取り組み、支援員からの助言によってモチベーションを維持しています。

昔の自分は目標を立てず思いついたら行動、飽きたり上手くいかなければ諦める、そんなことを何度も繰り返していました。何事も継続させることが困難で自分を責めていましたが、今は目標が明確にあります。たとえ達成できなくても、新しい方法を考えて再挑戦します。

目標を持つようになったおかげで、達成できたことは自信へ、できなかったことも貴重な経験だと気づきました。

相談できるようになりました

解決方法を考えて実践することが大切です。相談を通して、自分の気持ちを整理する時間を多くとっています。すると、今まで見えなかった問題がいくつもあることに気づきました。自分の障害特性はもちろん、1人で抱えていた家族との問題に向き合うことができました。

もやもやすることの言語化が少しずつできるようになったり、自分の気持ちに焦点を当てて考えられようになりました。支援員さんと最低週1回は面談をして、気持ちの整理をしています。寝る前に思ったことを日記につけて相談する内容を決めています。

主体性が身につきました

事業所での研修ではチャンスの場がたくさんあります。おかげで、失敗を恐れず行動できるようになりました。「やってみます」が口癖です。研修、新しく通所を始めた方のサポートなど、主体的に。最近はグループワークのリーダーに挑戦しています。

自己主張ができるようになりました

私は頭の中がまとまらず、自分の気持ちや考えを聞かれると、言葉に詰まりがちです。何かあればすぐに焦る癖があります。それがコミュニケーション面の課題です。日ごろから気持ちを整理、記録して少し改善しました。

自分が嫌だと思うことを相手に伝えられるようになったのも大きな変化です。グループワークなどの会議を繰り返し、徐々に自分の意見が明確になり、自己主張できるようになりました。

自分が安心する言葉を唱えて心を落ち着かせるようにもしています。また、自己肯定感が低くなり過ぎないように毎日できたことを記録しています。

他の人と価値観を共有して違いを認め、自分を受け入れることができました。同じ発達障害の人々とのふれあいを通して自己理解、成長しています。前職でずっと緊張した状態でしたがリラックスして課題に取り組んでいます。グループディスカッションで自己開示、他の利用者さんの価値観に触れることで比較していい意味で気づきがあります。

失敗が怖くて行動できないことが多かったのですが、就労移行支援では失敗を歓迎してくれます。それを活かして課題と目標を考えて次に進めるようになりました。

生活リズムが整ってきました

目標を立て、ストレス傾向を把握できるようになりました。体調を崩した原因を探ったり、対策を考えることによって生活リズムを整えています。

就労移行支援事業所では生活記録が必須です。就寝時間、起床時間、体調、また、それとは別に私はお風呂に入った時間、ふとんに入った時間、服薬、食事を毎日記録するようになりました。

今では毎日記録したおかげで、生活リズムが整ってきました。

おわりに

就労移行支援を利用して、発達障害に詳しい支援員さんのサポートが心強いので気持ちが安定してきました。他の利用者さんの取組み、いいところを真似しています。研修を通して自分がどのような特性があるか見つけたり、すぐにフィードバックをもらえる環境なので、対処方法を考えてすぐに実践できます。おかげで就職に向けて自信がついてきました。

何度も相談をして自分の気持ちを整理、研修を通して障害特性を把握して課題と目標を考えて実践することが大切だと思います。

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2019年にADHD、適応障害と診断されました。タスク管理、頭の中だけで考えをまとめることが苦手、すぐに焦ることが大きな課題です。就労移行支援事業所に通って特性の理解、対処方法を探しています。

注意欠陥多動性障害(ADHD) 適応障害

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