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連載コラム2016.12.10

『発達障がい ~神からの贈り物~』創刊にあたってのご挨拶(『発達障がい~神からの贈り物~』第1回)

『発達障がい ~神からの贈り物~』創刊にあたってのご挨拶(『発達障がい~神からの贈り物~』第1回)
『発達障がい ~神からの贈り物~』 第1回 <毎月10日連載>

出典:http://girlydrop.com


皆さんこんにちは、当コラムを担当することとなりましたケイと申します。大人になってから発達障がいに気づき、現在は私のこれまでの経験を元に自助会活動や啓発活動を行っています。

発達障がいは近年になって社会認知は高まりつつありますが、その実態や個々の対処法などについての理解はまだまだ低いのが現状です。そんな中、自助会活動はとても大きな効果があり、毎月毎月私の周りから自分の人生を取り戻しイキイキと暮らしだす人たちが現れてきています。このコラムではそういった自助会活動の効果や、発達障害についてもっと深く知っていただければ幸いだと感じています。

さて、タイトルの『発達障がいは神からの贈り物』という言葉に戸惑いを感じる方も多いのではないでしょうか?英語ではgifted(贈り物)とも表されることありますが、これは神からの贈り物を意味するそうです。しかし、私はこの言葉の存在を知る前から発達障がいが私の人生の道標のような、まさに神から与えられたものだと感じるきっかけを得ました。そこには長い道のりがあり、簡単にご説明はできませんが、そのあたりについてもおいおいお話ができれば、と考えています。

そんなところで、今回は私の自己紹介を兼ねてこれまでを少し振り返ってみようと思います。

私の発達障がいが診断されたのは40歳を超えてから、つまりそれまでは定型発達者の一人として苦しい人生を歩んできました。しかしながらそれは社会人になって以降で、幼少から学生期はそれほど苦しい経験はなかったと記憶しています。小学校入学までは全く一人遊びが好きな何時間でも絵を描いていられる子、小学校では忘れ物の王様、宿題を絶対にやらない子、という周りからの評価はあったものの、勉強は全く苦にならず先生に呆れられていました。中学期からだんだんと過集中タイプから多興味タイプに移行していき、大学時代は超多趣味、超活発で、『自分は何でもできる人間だ』と信じていました。

そんな私の人生が社会に出て一転します。就職した会社では単純なミスを繰り返し、優等生として育ってきたプライドは打ち砕かれ、集中すればするほど他のミスを繰り返しました。心が窮屈になると上司に叱られるのが怖くなり、上司や同僚と衝突してばかり、ついには職場に居場所がなくなり転職、その後も同じことの繰り返しで長く続くことはありませんでした。

就職後程なく結婚していたのですが、そんな状態で家庭もどんどん不和になっていき、やがては離婚。当時2歳だった息子とはそれ以来一度も顔を合わせる機会を奪われてしまいました。

まさに人生のどん底です。生きがいを失った私はその後10年に及ぶ欝の生活を過ごします。医者とも合わず、薬の副作用でどんどん体重が増え、やがて引きこもりの人生が始まりました。しかしながらそんな時に仕事は上手く行きだすものです。

離婚前にアルバイトで、「これなら私もできるだろう」という思いで音響の業務に着いたことがありました。もともと楽器が好きで音響機材にも興味があり独学で機械の知識をおおよそ頭に入れていた私でしたので、その分野では自身がついていました。離婚後に暇な時間つぶしのつもりでアルバイトに復帰してからから人間関係のトラブルは相変わらず減らないものの、『好きなことには打ち込める』発達障害の特性が上手くマッチし、音響業務だけでなく映像業務からカメラを覚え、たった2年ほどでフリーランスとして独立、独立直後にCMプロデューサーの仕事を射止め、また別から声がかかり、ラジオ番組制作にも携わり出しました。制作会社の社長にえらく気に入られ、番組のテーマ曲の作曲や演奏、ラジオCMの原稿、やがてはディレクターとほぼ2年以内にこれらの仕事を全て任されるようになりました。その後は自分で制作会社も立ち上げました。

発達障害者の多くは自身の人生を『ジェットコースターのよう』と例えますが、まさにこの後も私の人生はアップダウンを繰り返していきました。そしてそんな中から段々と自分の生き方が見え出してきたのです。現在は自分の与えられた“能力”の発達特性にも感謝する一方で、私を苦しめ続けた発達障害こそが自分の生き方を知る大切な道標だと感じるようになりました。そののちは毎日が感謝、そして社会に生かされている自分を見つけるに至りました。『普通に暮らす』こと以上に『発達障害を持って生まれたことに心から感謝できる』に現在の私は思えるようになりました。次回以降でゆっくりとこのあたりをお話していきたいと思います。ぜひご期待ください。

ライタープロフィール
Kei スズキ
Kei スズキ

1969年大阪府泉大津市出身 高知大学農学部卒
ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、道化師、学習塾経営など仕事は長続きしないながらも様々な分野に挑戦、一方で離婚を経験したことから10年の欝を経験。そののち2013年に発達障害の診断を受ける。現在はさかいハッタツ友の会の自助活動を中心に、自身の経験を活かし、発達障害者の生きがいや生き方についての啓発活動を行う。

ブログ『アスペ先生の独り言 ~人生を最高に楽しむ凸凹スタイル~』 
http://ameblo.jp/suzie-net/

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