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障害・病気2016.9.10

HSPとは?繊細ゆえに生きづらさを抱える人たち

HSPとは?繊細ゆえに生きづらさを抱える人たち

出典:http://www.photo-ac.com


「HSP」は、「ハイリー・センシティブ・パーソン」(Highly Sensitive Person)の略で、「非常に感受性の高い人」を指す言葉です。「感受性が高い」ことは、「傷つきやすい」、「影響されやすい」性質にもつながります。感受性の高さゆえに日常生活で困り感を持っている人が「臆病/内向的/社交不安障害/社会恐怖症/社会的抑制の回避性パーソナリティ障害」と混同されないよう、1996年に米国のエレイン・N・アーロン博士が「HSP」という言葉を考案しました。アーロン博士や他の研究者によると、HSPは人口の約5分の1を占めており、性別による偏りは見られないそうです。

HSPの特性



HSPの特性は「DOES」という頭文字で表すことがあります。

 ・処理の深さ(Depth of processing)
 ・(人よりも容易に起きる)過度な興奮(Over aroused)
 ・感情的反応性、高度な共感性(Emotional reactivity and high empathy)
 ・些細な刺激に対する感受性(Sensitivity to subtle stimuli)

HSPは、人よりも豊かで複雑な感情やセンスを享受できる半面、その感受性の高さゆえに、大きな音、蛍光灯や眩しい光、強い匂いなど、外界からの刺激に対しても敏感に反応してしまいます。また、物事に対して容易に驚いたり、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱してしまうこともあります。

HSPの学生は、他の学生とは異なる仕方で学習します。HSPの学生は些細で細かい部分に注目し、長い時間考えを巡らせます。そのため学習課題を理解し始めるのに時間がかかります。また、HSPの学生が授業で意見を言わないのは、内容を理解していないとか、引っ込み思案だからではなく、他の学生と違う物の捉え方することを自覚しているがゆえに発表することを恐れるからです。口に出して言うこと自体も刺激が大きすぎるのです。

職場でも同じことが当てはまります。HSPの社員は、素晴らしい働き手となり得ます。細部を目が行き届き、思慮に富み、その上に忠実だからです。職場が静かで落ち着いた環境であれば、多くのHSPの人が本領を発揮しやすいそうです。ただし監視されていると力を発揮できない面もあり、評価が下がることも。人付き合いがより苦手な場合は、自分ひとりでできる仕事を好む傾向があります。


HSPの原因



HSPの特性は、病気によるものではなく、先天的のものだそうです。HSPの人は、普通の人よりも物事を深くきめ細かく感じることができる神経構造を生まれながらに備えているのです。


HSPの対処方法



HSPは生まれ持った特性であるため、治療を施すような性質のものではありません。HSPの人は特性ゆえの困り感や生きづらさを抱えているので、自分の特性を知っています。知っていれば治せるものでないところが問題なのです。そこで周囲の人や、学校・職場、地域社会の理解が必要となってきます。周囲の人ができることとしては、今回ご紹介したHSPの特性や症状とも呼べる思考や行動の傾向に理解を示し、HSPの人の困り感に共感したり、状況的に受け入れずらい場合は互いの妥協点を探すなどの協力的・柔軟的姿勢を見せることが挙げられます。



人と接することが苦手な印象のあるHSPですが、前述のアーロン博士が2011年に専門誌「Psychology Today」に寄稿した記事によると、HSPの30%は外交的な人々であるそうです。HSP研究は今後、特性のさらなる細分化や、特性を持つに至る外的要因など、まだまだ究明されるべき事柄が山積みのようです。
5人に1人は存在するとされるHSPの特性をご覧になり、ご自分に当てはまったり、周りの人に当てはまるものもあったと思われます。研究は学者に任すとして、我々はむずかしく考えず、HSPの人たちの困り感や生きづらさに共感することで、支え合っていくことができるはずです。

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