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連載コラム2017.11.30

あるきつづける 『心の一歩 』vol.11

あるきつづける 『心の一歩 』vol.11
『心の一歩 』 vol.11 <毎月30日連載>

写真:第34回日本身体障がい者水泳選手権大会 千葉県国際総合水泳場にて


10月は、国民体育大会に出場し、
11月は、日本選手権に出場した。

自慢をしたいのではありません。

障害者として競技水泳を始めた頃、
私が国体などの大会に出てメダルを取るだなんて、
私の回りの誰一人として、想像していなかったと思うし、
私自身も、実際に取れると確信していたわけではなかった。

今年の国体では目標を達成することができたが、
日本選手権では、己の過信と限界を痛感した。
50mバタフライでは最後までフォームを維持することができず、まるで溺れるかのように、辛うじてゴールにたどり着いた。
最近は二足歩行ができず、直立で立っていることもできなくなってきたから、
現実問題としてこれが限界なのかも知れないと、頭を過った。

大会を終えると、友人達が囲んでくれて、私を称えてくれた。
所属チーム「千葉ミラクルズ」のメンバーとも称えあった。
大会では御会いできなかったけれど、応援してくれた方々の声も聞こえた気がした。

今、思い出すと、必死になっている時に聞いた声援は、仲間からの大声援となって心にこだまする。本当に感謝しかない。

私の病気は、進行性である。ここが限界なら、もう、先は無い。
水泳でも何でもいいんだと思う。
何もない人間になるのが怖いから、やり続けてきたのかも知れない。

歩行がままならなくても、立っていることができなくても、
あるきつづけている限り、病気には負けない。
あるきつづけている限り、また仲間に出会える。
そして、それぞれの道を行くお互いと、また、称えあいたいと思う。

ライタープロフィール
佐久間 勇人(さくま はやと)
佐久間 勇人(さくま はやと)

約7年前、小脳が萎縮し、伝達神経系が徐々に破壊されていく神経難病脊髄小脳変性症であることを知りました。そこから今日までは沢山の経験・後悔がありました。人と出会い、生まれた笑顔、そのありがたみを人一倍感じとり、今まで気が付かなかったようなことを学べてきたような気がします。
ハンデがある。でも、それは「個性」でもある。そう思うようになった時、生き方がかわりました。そして、障がい者水泳というスポーツに出会うことが出来たのです。
目標を持ち、チャレンジし、全国障害者スポーツ大会(2015わかやま大会・2016いわて大会)においては新記録を樹立しました。まだまだやりたい。まだまだチャレンジしたい。継続していくことに最大の意義があると思います。何もしないで、後悔するのではなく、「いま」できることを思いっきりやりたい。
限りある時間の中で出会うべくして出会えた“こと”。体験の中で見つけた思いをお伝えしています。

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