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障害・病気2016.8.26

障害者は英語でどう表現する?障害者である以前にひとりの人間である

障害者は英語でどう表現する?障害者である以前にひとりの人間である

出典:http://www.photo-ac.com


日本語での障害者の表記は「障害者」「障がい者」「障碍者」など様々に議論されています。では、英語ではどのような表現がされているのでしょうか?

「障害者」の英語での主な表現



handicap(ハンディキャップ)
スポーツなどで実力差を調整するための単語として日本でもなじみのある単語です。英語圏でも、比較的よく見かける表現です。しかし、不快に思う人がいたり、本来の意味とは別に「物乞いをする人が手に帽子を乗せている状態(cap in hand)」を連想させることがあります。また、NCDJ(障害とジャーナリズムに関するナショナル・センター)が発表したガイドラインでは、「handicap」ではなく、次に紹介する「disabiled」を使用することが推奨されています。

disabled(ディスエイブルド)
最も一般的に使われている表現です。アメリカでは主に「persons with disabilities」「people with disabilities」という表現が使われますが、イギリスでは「disabled persons」「disabled people」という表現が一般的なようです。

crippled(クリップルド)
古い小説などで使われている表現ですが、今日では差別的な表現になります。障害者を指す以外の場面で使うと「ダメになる、無効になる」という意味になり問題はないようです。

challenged(チャレンジド)
1990年代にアメリカの新聞で使用されてから普及した表現で、2009年に放送されたドラマのタイトルにもなっています。「(神から)与えられた困難に挑戦する人」「挑戦する使命やチャンスを与えられた人」というポジティブな考えから生まれていて、働くことなどによって積極的に社会に参加しようとする障害者、という意味合いがあります。しかし、表現が遠まわしすぎるのではないか、と反対する意見もあります。同じく遠まわしな表現に
「differently abled(ディファレントリー・エイブルド、異なった能力を持つ)」というものもあります。


それぞれの障害の表現



視覚障害を表す「blind」は、差別的な表現とみなされることが多く、現在では「seeing difficulties(視覚的困難)」、「visually impaired(視力が大幅に減少した)」という表現が用いられます。同じように聴覚障害についても「deaf」ではなく「hearing difficulties(聴覚的困難)」「hearing impaired(聴覚力が大幅に減少した)」と表現されます。

精神障害については、障害ではなく病気であるととらえる場合があり「mentally ill people(精神的な病気の人たち)」と表わされることがあります。


障害者である以前にひとりの人間



アメリカには「ピープル・ファースト」(障害者である以前にひとりの人間である)という考え方があります。例えば、「disabled persons」と「persons with disabilities」の間には「persons(人)」という単語の位置に違いがあります。この単語が前に来ることで言葉の中の主役を「人」にすることができます。



日本と同じように差別的な表現をやめる取り組みは英語圏でも行われてきました。しかし、それを意識するあまり遠まわしになりすぎていたり、冗長でしっくりこないという問題もあります。また、表記を変えたところで障害者の置かれた状況や周りからの見られ方が変わるわけではなく、単なる言葉狩りだという意見もあります。困難かもしれませんが、まずは障害というものの捉え方を変えていくところから始めなければ、結論は出ないのかもしれません。

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