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連載コラム2016.8.31

オリンピックとの同時開催に対するパラリンピック選手たちの思い

オリンピックとの同時開催に対するパラリンピック選手たちの思い

出典:http://www.photo-ac.com


パラリンピックを楽しみにしている方の中には、オリンピックと一緒に観戦したいと思う方も多いでしょう。パラリンピックの代表選手たちは、両大会の同時開催や統合についてどう考えているのでしょうか?

同時開催賛成派の意見



英国代表選手 ライアン・ラグー(Ryan Raghoo)さんは、走り幅跳びの国内記録保持者で、短距離走者としてもリオパラリンピックで活躍を当然の如く期待されていました。ところが人数枠の制限により代表に選出されませんでした。

ライアンさん:「とても残念です。私にとっては晴れの舞台となったでしょうし、英国スポーツ界にとっても好機となるはずでした。今回ほど英国選手の活躍が期待されたことはこれまでになかったから。」「代表に選ばれた選手はみな必死にトレーニングをしているんです。大会に参加できて当然でしょう。もし、あと3人リレーに参加できれば間違いなく金メダルが取れたのに。」

リオオリンピックにおける英国代表選手の人数枠が80人なのに対し、リオパラリンピックでは55人とより狭き門であったのです。各国代表選手の人数枠が、参加競技の種類とその参加人数に依存するというのは容易に想像できますね。
実はもう一つ大きな理由として、両大会の運営予算に格差があるのです。各国への予算は、各国内におけるパラリンピック選手への投資金額をもとに配分されます。

ライアンさんの発言通り、2012年〜2016年の英国のパラリンピック代表選手への投資額は以前より43%増加しているのですが、この額は同時期のオリンピック代表選手に対する投資額よりも 2億7千600万ドル少ないのです。(英国BBC調べによる)

日本も含め、各国におけるパラリンピック等の障害者競技に対する関心度や、それに投資する予算が高くなることを願いたいものです。


同時開催反対派の意見



前車椅子競争選手であるバロネス・タニー・グレイ-トンプソン(Baroness Tanni Grey-Thompson)さんは、2大会が同時に開催されると「全世界のみんながパラリンピックは忘れてしまうだろう」と言っています。障害を持つ選手たちが一同に集う競技大会自体がもともと少ないからです。

リオオリンピック女子代表選手のハンナ・コックロフト(Hannah Cockroft)さんも同時開催に反対しています。

ハンナさん:「オリンピックとパラリンピックを統合しないでほしいです。だってパラリンピックという冠を掲げられることに誇りに持っているから。」
また、パラリンピックという看板が無くなることで、障害を持つ選手達の頑張る姿がオリンピック選手の影に隠れてしまうのではないかとハンナさんは懸念しています。



賛否両論の声をご紹介しましたが、両方ともそれなりの理由がありますね。オリンピックと統合せずとも、障害者のスポーツに対する投資や、障害者競技会の定期的開催、メディアへの露出による国民の関心度の向上を目指すことで、パラリンピックはこれまで通りの役割を果たせるのではないでしょうか。

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