最終回〜HSPと、ともに。<vol.72>
その他の障害・病気 暮らしHSPと、ともに。vol.72 <毎月1日連載>
HSPについて、長い間コラムを書いてきましたが、今回が最後になります。
コラムを書き始めた頃は、HSPがブームになるとは思ってもみませんでした。
HSPについて、悩み相談を受けることもありました。繊細で生きづらい方がたくさんいらっしゃるのもわかりました。コラムを書くためにも、たくさんの本を読んで勉強しました。
治療院などでもお世話になることもありました。現在は、多少の生きづらさはあるものの、体調不良などは改善されてきています。
私がHSPでいちばん辛かったのは、エネルギーなどを敏感に感じることです。それは、いまだにありますが、だんだん理由もわかってきました。インターネットで知った情報ですが、人間は、水と電気でできているので、いろんなエネルギーを感じる人もいるそうです。敏感でなくても、直感や、その場の空気や雰囲気、人の感情などが気になることがあります。それが、敏感な人は、電磁波のエネルギーを感じてスマホなどでピリピリ痛みがあったり、地震の前は体の痛みや発熱で体調を崩す方もおられるそうです。私も阪神大震災の前は、一週間くらいかなりの高熱が続きました。最近、私がオーラや気を感じて痛いと話していたら、それも実際にエビデンスがあると教えていただきました。そういう話ができる人だけに話します。
それから、他人がつらい思いをしていたら、まるで自分のことのように感じてつらいこともかなりしんどいのですが、自分で「これは自分のことじゃないよ」と切り離す練習もしています。少し改善してきました。今のような仕事をしていて、すべて自分のことのように感じていたら、体が持ちません。こういう、人に共感してしまうことをエンパスというそうで、HSPの方は多いみたいです。が、HSPとエンパスは、また別のようです。困っている人を見るのがつらいので、人助けになる仕事を選ぶ方もおられるそうです。私は普段から、つらくなるようなニュースも見ないし、戦争や暴力や病気や悲しいシーンのある映画やドラマも見ません。作り物でもしんどくなります。
また、人混みも苦手です。いちばん苦手なのが満員電車ですが、今ではパニック障害もあり、まったく乗れませんが、昔から苦手で、そのせいで遅刻をすることもありました。人がたくさんいるだけで、もうしんどいのです。ひとりで過ごす時間はどうしても必要になります。疲れやすいので、睡眠も長くなります。
それから私は、音や匂いや光や触感などにも敏感で苦痛を感じやすいのですが、これは、発達障害のASDの特性の感覚過敏でもあるので、来月からは、新しいコラムで発達障害のASDとADHDを併発していることについて、書いていこうと思います。最近は、発達障害についての悩み相談も増えてきました。長い間、HSPについて読んでいただきありがとうございました。もっと理解が広まって、生きやすい社会になりますように。今後ともよろしくお願いいたします。
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