あなたは自分自身を「ありのまま」愛せていますか？

もし、心から「はい！」といえる人は本当に素晴らしいと思います。障害があってもなくても、自分自身をあるがままに受け入れられている人生はとても幸せなことだと、私は思います。私はというと……

自己肯定感？それは食べ物ですか？

ここで、簡単に私の人生の生い立ちを説明させて下さい。

私は幼少期の頃から親から愛されず「愛着障害」として育ちました。その上両親はケンカばかり。父が母や自分に手をあげることなんて日常茶飯事でした。

そんな家庭で誰からも褒めれず、認められずに成長した私は、とにかく自分を愛することができず、自分自身の心と向き合うことすら避け続け「私なんか」と弱音ばかり口にする人間でした。

そこで拍車をかけたのが、自分が発達障害であるという事実でした。

ここで、私の心は完全に壊れてしまいました。

それでも何とか紆余曲折、波乱万丈な人生があり、その中で、このまま自分自身を愛せない人生ではいけない！と発起し、やっと自分自身と心から向き合う覚悟を決めました。

自分自身を愛するという戦い

早速、大きな図書館に通い毎日片っ端からあらゆる分野の本を読み漁りました。

自己啓発本から始まり、心理学、哲学、文学、脳科学、解剖学、偉人と呼ばれる人達の書籍（いわば人生の教科書）、歴史書。もちろん、ノンフィクション、エッセイ、短編集、詩集、数学、経営学、聖書、スピリチュアルなどの一見畑違いと思えるような分野の本も、見境なく読み込みました。

少しでも自己肯定感を高める方法に効果がありそうな本に出会えば、すぐに読んでは試し、効果が感じられなければ、また別の方法を試しました。

とにかく、当時の私は本当に藁にも縋る思いでした。

私が試した様々な方法！（メジャー編）

そんな経験から私があなたにお勧めできる、有名な2つの方法を紹介したいと思います。

・まずは「森田療法」です。「森田療法」は日本独自の精神療法で、名前をご存じの方も多いかもしれません。その特徴は「こうあるべきだ」「こうでなければ」などの、自分自身の中にある固定観念を取り払い、「あるがまま」の自分を受け入れようという治療方法です。

・次は「認知行動療法」です。この治療方法の特徴は、ワークシートを使い、独り自己問答を何度も繰り返し行う治療方法です。ゆっくりと時間をかけ、少しずつ自分自身の中に存在する認知の歪みの理解と修整をしながら、正しい自己認知に治していきます。

そして最終的にはストレスを軽減させ、自己肯定感を高めることが期待できる治療方法です。

下記の参考資料に「認知行動療法」の分かりやすいワークシートが閲覧やダウンロードができるサイトのURLを載せておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

私が試した様々な方法！（私の独断と偏見編）

ここで私があなたに紹介する3つの方法は、数多の本の中から私が「これは良い！」と思えた自己肯定感を高める方法です。

・まずは「ぼーっとする。何も考えない」方法です。あらゆる情報を自ら遮断することで、脳を緊張状態からリラックス状態にさせ、結果、様々なストレスを軽減させる方法です。

・次は「良いことだけ書く日記」方法です。この方法は読んで字のごとくです。とにかく1日の終わりにその日を振り返り、良かったこと。嬉しかったこと。幸せだったこと。だけを思い出せるだけ、思い出して書きます。どんなに小さな出来事でも大丈夫です。これを続けることで、毎日嫌なことばかりじゃないと思えます。

・最後は「寝る前に、心の中で感謝の気持ちを伝える」方法です。この方法は、少しだけ、慣れが必要かもしれません。あなたが、その日起きてから布団に入るまでに出会った全ての人々を、頭の中で1人1人思い出して「ありがとう」や「ありがとうございます」と、心の中で感謝の気持ち伝える。という方法です。会話したかどうかは関係ありません。この方法を続けていると、あなたが日々、どれだけ多くの人達に支えられて生きているのかが実感できます。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

最後に残念ながら、私自身はまだ、自己肯定感は決して高くはありません。しかし、高くないないからと言って、私が過去から今までに行った努力が全て無駄だったとは思っていません。

その努力の結果、こうしてあなたのためにコラムを書くことができたのですから。

参考文献

【東京認知行動療法センター 思考記録表】
https://tokyo-cbt-center.com/