成功体験の積み重ね方~自分を褒めてうつ状態から抜け出そう
うつ病出典:Photo by Giulia Bertelli on Unsplash
みなさんは日頃から自分を褒めていますか?「褒めるところがない」「自分は何もできない」そんな風に思っていませんか?
それでは気分も落ち込むしやる気もでませんよね。これでは自分が追い込まれる一方です。
しかし、私たちはこの星に人間として生まれた以上、どんな人でも頑張らなければ生きていけません。生きている限りは、絶対に今日も何か頑張っているわけです。
だから、自分を否定する必要はありません。
「病気で一日寝てるだけ」「身の回りの世話もしてもらってばかり」と、感じている人のために、今回は「成功体験の積み重ね方」をご紹介します。
毎日自分を褒めて、一緒にうつ状態から抜け出しましょう。
見る角度を変えてみよう
そうは言っても「一日寝てるだけで何を頑張ってるというの?」と思われる方もいるでしょう。
極論、生きてるだけで頑張っています。これはきれいごとではありません。
その証拠に「寝てるだけ……」と言っているあなたは疲れていませんか?
つまり、あなたはこれ以上疲れないように身体を休めているのです。うつ状態の人は安静にしていることも治療のうちの1つです。
家から出ずに人と会わないようにしているのも、自分が傷ついたり、追い込まれたりしないように自分を守っているのです。ときにはこれも必要なことです。
また、疲れているときは誰でも身体は言うことを聞きません。そんな状態でもまだ何かをしようと頑張っているから「○○できなかった」と思うのです。
それは、本来あなたが責任感が強かったり、行動力があることを意味しています。
このように、見る角度を少し変えるだけで気づくことも多いですよね?
自分に優しい目標設定
成功体験を積み重ねるには、目標設定が重要になってきます。
この目標設定を無意識のうちに厳しくしている人は少なくありません。
まずは1日の目標を1つにして、それが達成できれば「できた!もう何もしなくていいんだ~」と思いましょう。
たとえば休みの日なら「着替える」だけ、デイケアや仕事にいく日なら「とりあえずいく」だけ。
これだけしたら「偉いな~頑張ったな~」と思うのです。
最初はこんなことで自分を褒めていいの?と思うかもしれませんが、段々楽しくなってきます。
「どれだけ些細なことで自分を褒められるか選手権」を毎日開催してみてください。
心が軽くなる考え方
私がうつ状態が酷かったときは「死にたいのに生きようとして偉い」「今日の目標は深呼吸1回」「こんなにつらいのに目標を設定して偉い」「深呼吸できたできた、達成して偉すぎる」「自律神経整えようとするなんて、やっぱり私さすがだな~」と、呼吸でさえ褒めることで難を逃れました。
「自分ではこんなふうに褒められない」という人は無理に褒めなくてもいいですが、心が軽くなる考え方だけでも身につけるとよいかもしれません。
「お風呂に入れなかった」なら「明日入ればいいよ」
「朝起きられない」なら「少しずつ調整していけばいいよ」
「働けない」なら「今は休むときかな?」
友人や家族に相談されたときのように、優しく自分に語りかけてみてください。
おわりに
うつ状態におちいる人には、完璧主義の人や、自分に厳しい人が多いように思います。
私もそうです。しかも、うつ症状が強くなるほど「○○しなければならない」「○○でなければならない」という考えも強くなります。
もう自分で自分を追い込むのはやめましょう。
ただでさえ厳しい世の中なので、自分だけは自分に優しくしてあげてください。
私たちは頑張っています。生きてるだけで疲れるのですから。
うつ病