うつ病の定義~「うつ」ってなんだろう?
うつ病出典:Photo by jae bano on Unsplash
1年ほど前、私は「うつ病」と診断を受けました。「うつ病ってどんな病気なんだろう?」今でも不思議に思って、寝る前に調べてしまうことがあります。
今回はうつ病の定義、うつが疑われる症状などをまとめてみました。似たような悩みをお持ちの方、当事者の方の参考になれば幸いです。
うつ状態
うつ病とは、気分障害のひとつで、精神的ストレス、身体的ストレスなどから脳がうまく働かなくなっている状態のことをいいます。
まず特徴として、うつ病には「うつ」という状態になることが挙げられます。
1日中気分が落ち込んでいたり、何をしても楽しめなくなったりと精神的な症状と、不眠、食欲不振、疲れがとれないなどの身体症状が現れて日常生活に大きな支障が生じている場合には「うつ病の可能性がある」と判断できます。
これは私もよくあてはまっており、特に不眠と気分の落ち込みや不安感にはよく悩まされていました。
うつ
気分障害とは、心のコントロールが難しくなり、それが一定期間以上つづいて普段の生活がうまくいかなくなることをいいます。
その中の代表的なもののひとつが「うつ病」です。
「うつ」と名がつく症状だけでも「過労うつ」「昇進うつ」「引っ越しうつ」と呼ばれるものまであります。
また「季節性感情障害」や「6月病」「5月病」「不安障害」や「適応障害」「新型うつ」「双極性障害(躁うつ病)」まで、さまざまな症状があります。
ひとことで「うつ」といっても、これだけたくさんのものが挙げられるのです。
もしかしてうつかも?
私自身がうつかもしれないと思った症状と、実際にうつ状態の方に起こる症状を下記にまとめてみます。
私の思う特徴
・眠れなくなる
・体の疲れがとれない
・食欲がなくなる(食べ過ぎてしまう)
・好きなものに興味がなくなる
・イライラしてしまう
・集中力がなくなる(集中が続かない)
・口が渇く
・ネガティブになる
他にも頭痛や肩こり、胃の不快感や便秘や下痢など、胃腸の不調もうつ病から引き起こされる場合もあるそうです。
周囲の人から見て、本人がうつ病かも知れないと感じ取れるサインもあります。
・表情が暗い、笑顔、口数が減った
・涙もろくなる
・私なんて、といった発言が増える
・自暴自棄な行動が増える
・反応が遅くなる
・未来の話をしなくなる
・飲酒が増える
・外出を誘っても気が乗らない
など。
これらのサインが見られた場合には、もしかすると、本人からの無意識なSOSかもしれません。
うつの定義
これまでにうつ病についての情報をまとめてきましたが「これに当てはまらないからうつ病ではない」と断言はできないと思います。なぜなら近年では「新型うつ」などこれまでのうつ病のイメージとは一変したうつ病も出てきているからです。
「もしかしてうつ病かも……?」そう思ったのならば、あなたの心と体から無意識のサインが出ているのかもしれません。ひとつの情報に左右されずに、まずはお近くの病院の精神科や心療内科、またはクリニックなどに相談してみてください。
うつ病は「こころの風邪」といわれています。風邪のようにかかりやすいと思いますが、風邪のようにこれといった薬ですぐに治るものではないと、私は思います。
たとえるならば「こころの骨折」です。複雑に折れてしまえば、完全に綺麗には戻りません。
もしうつ病という骨折を負ってしまったのであれば、わたしたちは丁寧にギプスをはめて、安静にしていなければならないのです。
そう考ると、メンタルの不調の際に、あなたはそこまで丁寧に気を付けているでしょうか。
私は今まで、そんなに気にして生きてきたことがありませんでした。だからこそ、風邪と骨折をしてしまったのだと思います。
これからは安静に、今まで以上に自分を大切にした生き方を模索してみようと思っています。
参考文献
【うつ病|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省】
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html
【気分障害:ヘルプノート:こころもメンテしよう - 厚生労働省】
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/index.html
うつ病