こそあど言葉の罠~思っていたのと違った件
暮らし出典:Photo by Brooke Cagle on Unsplash
"こそあど言葉"という言葉をよく聞きますが、なにそれ?と思う方もいらっしゃると思います。
"こそあど言葉"はこれ、それ、あれ、どれといった指示語のことをいいます。
何回も同じ言葉を使うと文章が長くなってしまうので、省略するときに用いる言葉です。
ですが、この言葉が出てくると私は警戒してしまいます。その理由をこのコラムに書いていこうと思います。
思っていたのと違う
「それ取って」「あれをコピーしておいて」などなど、みなさんも1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
私も内容は度々変わりますが、以前勤めていた職場で毎日耳にしていました。日本人によくあるといったら怒られるかもしれませんが「内容を察して欲しい」や「これくらい分かるだろう」という一連の流れです。
大変悲しいことに、私はこの察するのが苦手でした。おまけに思い込みが激しいこともあって、いざいわれて自己判断で業務をすると「ちがうちがう」「それじゃない」といわれてやり直し。こういったパターンに陥ることがよくありました。
日常生活でも……
困ったことに友だちと遊んでいる時や家族に頼まれことをしたときも、この"こそあど言葉の罠"は発生しました。「これやっておいて」「どっちにする?」と突然いわれたとき、相手が何を想定しているのか想像はするのですが、いざ答え合わせをすると違うということがあったのです。
いつだったか、友だちに「あそこで待ち合わせしよ!」といわれて分かったと反射的に頷き、思っていた"あそこ"という場所で待ち合わせをしました。ところが、友だちは約束の時間になっても現れませんでした。
嫌な予感がした私は慌てて友だちに連絡を取りました。友だちは本日遊ぶ予定だった場所の最寄り駅で待っていました。私が想定していたのはよく友だちと出会う学校の裏門でした。
幸いにも、すぐに連絡をしたので、ほどなく友だちとは合流できたのですが、このまま勘違いをし続けるのはまずいと、私は切実に危機感を抱くようになりました。
こそあど言葉に対抗して
その後、私は友だちや家族には「"これ"ってなんのこと?」と"こそあど言葉"の示している内容を1度たずね返すようになりました。
時間に余裕があれば「あれって○○のことですか?」と自分が思っているイメージをそのまま相手に伝えることもあります。確認することで、勘違いをしたまま物事を進めるのを防ごうとしたのです。
そのおかげか、最近になって勘違いが少なくなった気がします。
みなさんも"こそあど言葉"の罠は、一旦確認をして防いでいきましょう。