私の居場所、オンラインサロン「障害者ドットコム コミュニティ」をつくって良かったこと〜HSPと、ともに。<vol.63>
その他の障害・病気 暮らしHSPと、ともに。vol.63 <毎月1日連載>
今年の3月に、オンラインサロン「障害者ドットコム コミュニティ」を設立しましたが、本当に良かったなと思います。話せる場があることが嬉しいのです。私は、人付き合いが苦手です。電話やメールなどのやりとりも、話すのも苦手です。人と話して楽しかったこともありますし、仕事は頑張ってしますが、一人が楽で、家族と親戚、少しの友達がいてくれたら良いと思っていました。ASDの特性やパニック障害があると、人と関わるのがしんどくなったり避けたりしますが、私が一番に人との関わりを避けるようになったのは、早くに母や親友を亡くしたことで、人の話を聞くのが苦痛になったからです。心に穴が空いて、虚無感を抱えているので、普通に振る舞うのも疲れていました。常に、うつ状態でした。また、診断されたことはないですが、場面緘黙症みたいな、全く話せない、話すのが苦痛、怖い時もよくあります。夫や家族とは、ずっと話していて、喋りすぎと言われることもあるので何かの障害か特性だろうとは思います。家族は、私が話せないところも、喋りすぎなところもよく知っているので、ものすごい極端だと思っています。
ですが、今はオンラインサロンで話せる場ができたことがとても嬉しいです。毎週土曜日の夜8時から、2時間開催しています。いつもあっという間に時間が過ぎます。このオンラインサロンは、北新地のクリニック火災がきっかけで設立されたので、ニュースなどでは元患者様が悩みを話される場のイメージがありますが、いろんな交流会を開催しています。著名人のゲストを招いたり、お花見や飲み会をしたり、音楽家のコンサートや、リワークプログラムみたいな会を開催することもあります。雑談したり、爆笑したり、癒されることもあります。話し足りない時は、二次会をすることもありました。サロンメンバーさんもいろんな方がおられますが、皆さん良い方ばかりなので、本当に居心地が良いのです。感謝ですね。
ある記者さんは、私がどんどん元気になっていったのを肌で感じたとおっしゃいました。事件後の、絶望的でPTSDの症状がひどかった頃から比べたら、時間が経ったり、治療をしていただいたことも大きいのですが、かなり元気になりました。元患者様や、被害に遭われた院長の妹さま、精神科の看護師や支援者、記者の方々にお話を聞いていただいたことが改善にとても良かったと思います。時には、フラッシュバックや恐怖がひどくなったり、眠れなくなったりしたこともありましたが、安心感の中、話すことは本当に大切だと思いました。
皆さんの症状や気持ちもお聞きする貴重な体験もできました。元気になっていかれる様子もとても嬉しかったです。情報交換では、皆さんの意見がとても勉強になりますし、恋愛の話や、発達障害あるある話も楽しかったです。ずっと聞いていたいと思うこともあります。メンバーさんは、大阪の方が多いのですが、東京や福岡、ドイツの方もおられるので、Zoomですぐに繋がれることはすごいなと思います。コロナが落ち着いたら、いつかリアルで皆さんにお会いしたいです。その日を楽しみにしています。
それから、オンラインサロンの応援アンバサダーに、タレント・DJのU.K./楠雄二朗さんが就任されました。昔から好きだったのでとても嬉しいです。「ちちんぷいぷい」というテレビ番組の、昔の人は偉かったというコーナーで、有馬温泉に向かう旅をずっと観ていました。その時、私は体調不良で仕事も休んでいて、有馬にある親戚の家でお世話になっていました。U.K.さんが過酷な旅でも一生懸命がんばる姿に励まされて、元気をもらえるとても好きなコーナーでした。うちの親会社の社長とU.K.さんがFM大阪で介護福祉のラジオ番組を一緒にされていて、会わせていただいたり、私もオンラインサロンの宣伝に番組に出させていただきましたが、とても優しくて、サロンメンバーさんにもなっていただいています。交流会のゲストに来ていただき、U.K.さんのトークやワークショップを皆で楽しみました。昔、体調不良だった時にテレビを観て、励まされていたことを伝えることができて、とても嬉しかったです。これからも、いろんな交流会を考えています。気になる方はぜひ、ご参加いただけたら嬉しいです。
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