睡眠障害について〜不眠症と過眠症
統合失調症 睡眠障害出典:https://unsplash.com
こんにちは。SHOです。今回は睡眠障害についてお話していきたいと思います。
睡眠障害と一口に言っても様々なものがあります。そこでこのコラムでは不眠症と過眠症の2つについて取り上げていきたいと思います。
まず睡眠障害と聞いて真っ先にイメージすることの多い不眠症についてです。
不眠症とは、寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早くに目が覚めてしまう、眠りが浅く十分眠った感じがしない等の症状が続き、よく眠れないというものです。この為、日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起きてしまうのです。
不眠症で悩まされている人は、5人に1人とも言われている程、身近なものです。不眠症は、小児期や青年期といった子どもの時にはまれですが、20~30歳代によく見られるようになり、加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。また不眠症は男性より女性に多く見られるのもまた特徴の1つです。
そして不眠症を特徴別に分けると、床についてもなかなか眠りにつけない「入眠困難」、いったん眠りについても夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、起きようとする2時間以上前に目が覚めてから眠れない「早朝覚醒」、眠りが浅く熟睡した感じが得られない「熟眠障害」の4つのものが挙げられます。
次は、過眠症についてです。
睡眠障害には、強烈な眠気により日常に支障をきたすものがあります。それが過眠症です。この過眠症にもいくつか種類が存在します。
まず「ナルコレプシー」と呼ばれるものがあります。世界的には1000人から2000人に1人にみられる病気で、10歳代で発症することが多い疾患です。
症状としては、日中の耐え難い眠気と居眠りが繰り返し生じるというものですが、居眠りは長くても30分以内と短く、目覚めたあとは一時的にすっきりします。また笑ったり怒ったりすると、突然体の力が入らなくなり、ひどいときにはへたり込んでしまうといった症状もあります。他にも、寝入りばなに金縛りにあったり、現実と区別がつかないような夢を体験したりするのも特徴的です。
続いて、「特発性過眠症」についてです。こちらの発症は10~20歳代で、有病率はナルコレプシーよりやや少ないと推測されています。症状は、昼間の眠気と居眠りを主とし、居眠りは1時間以上続き、目覚め後はすっきりと覚醒できずに眠気が持続し、リフレッシュ感が乏しい場合が多いと言われています。そして夜の睡眠が10時間以上と著しく長い場合もあります。
そして「反復性過眠症」についてです。こちらは非常にまれな疾患で、初発はほとんど10歳代で、女性よりも男性での頻度が高いとされています。症状は、強い眠気を呈する時期が3日から3週間持続し、自然に回復してまったく症状がなくなりますが、その後、不定の間隔で傾眠期が繰り返し出現するという、特徴的な症状です。
不眠症は、環境が変わったことや心身のストレス、生活習慣が原因とされ、自らの日常生活を振り返れば改善の糸口が見つけられます。しかし過眠症については、脳の睡眠に関する機能異常か、夜間に睡眠障害があることが原因とされ、自身での改善は困難であるとされています。
このような睡眠障害が自身にあると感じられましたら、まずは心療内科といった専門機関に相談してください。
お読みいただきありがとうございました。
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