鬱症状はストレスのサイン?思い通りにならない日々を軽くする「ぽじれん」の習慣

うつ病
@Creator Mio

私は、発達の遅れや特定の分野に関する軽度の学習障害を抱え、慢性的で長期的な鬱症状と向き合いながら日々を過ごしています。時には、自分の話がうまく伝わらなかったり、偏見を持たれたりすることで、人との関わりに悩むこともあります。思うようにいかないことばかりで、どうしようもなく落ち込む日もあります。

そんな中、先日「ぽじれん」という言葉に出会いました。「ポジティブの練習」の略で、NHKの番組でも紹介された「認知行動療法」の一つだそうです。最初に知ったとき、「なるほど」と思い、自分なりに試してみることにしました。最初は半信半疑でしたが、毎日続けていくうちに、少しずつ気持ちが軽くなるのを感じました。

ぽじれんとの出会いと最初の一歩

私が「ぽじれん」という言葉を知ったのは、ある記事を読んだときでした。「誰も褒めてくれないのではなく、毎日自分で自分を褒める」「何も楽しいことがないのではなく、毎日自分で楽しい経験を見つける」「何もしてもらえないのではなく、毎日自分でありがたさを認識する」—— これが「ぽじれん」の基本です。

最初は「そんなことで気持ちが変わるのだろうか?」と半信半疑でした。でも、試しにノートを用意して、毎日3つの「いいこと」を書くことから始めてみました。例えば、

朝起きて、温かいお茶を飲めたこと
仕事で少しだけスムーズに話せたこと
好きな音楽を聴いて心が落ち着いたこと

最初のうちは「無理やりひねり出しているだけでは?」と感じていましたが、書き続けるうちに「今日はどんな小さなことを見つけられるかな?」と考えるようになりました。気がつけば、以前より少しだけ心が軽くなっていたのです。

ネガティブな気持ちを修正する「赤ペン先生」

「ぽじれん」を続けるうちに、もう一つのコツを知りました。それは、「ネガティブな感情に×をつけて、自分で修正する」という方法です。

私は、ふとした瞬間にネガティブな考えが浮かび、それが堂々巡りしてしまうことがよくあります。例えば、「今日も何もできなかった」と落ち込むことがありました。そこで、そのネガティブな言葉を書き出し、赤ペンで×をつけ、その横に「でも、少しだけ進めたことがある」と書き加えるようにしました。

「何もできなかった」 → 「少しだけでも進められたことがある」
「またミスをしてしまった」 → 「でも、同じミスをしないように気をつけようと思えた」

自分で「赤ペン先生」になり、ネガティブな言葉をポジティブな視点に変えることで、少しずつ「自分を責める気持ち」が軽くなっていくのを感じました。

続けることで見えた小さな変化

「ぽじれん」を始めて数週間が経ちました。正直、毎日続けられない日もあります。でも、それすらも「気にしないことの練習」と捉えるようにしました。

今の私は、まだ「暗い場所」にいるかもしれません。でも、ずっと向こう側には明るい場所があると信じています。毎日、小さな「いいこと」を探し続けることで、その明るい場所に一歩ずつ近づいているのかもしれません。

「今日も、3つのいいことを探そう」
「できた、よかった、嬉しかった」
「褒める、喜ぶ、感謝する」

この習慣を続けているうちに、ふと気がつきました。「私を支えてくれる人がいる」「暗いトンネルもいつか終わる」「この経験が、いつか誰かの支えになるかもしれない」—— そんな希望が、少しずつ心に芽生えてきたのです。

「ぽじれん」は、特別な才能や努力が必要なものではありません。ただ、毎日小さな一歩を積み重ねること。その一歩一歩が、未来の自分を支える力になると信じて、私はこれからも続けていこうと思います。

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Creator Mio

長期的な不眠や複雑性PTSDという形で後遺症が残っていて、慢性的な鬱症状に加えて、予期不安等による外出困難などの症状がある。定期的に精神科を受診し、投薬治療を受けながら、長いリハビリ期間を経て、現在は、積極的に、イラスト制作や執筆活動などに取り組んでいる。

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