ジャンポケ斉藤、余計な事をして笑うのは誰なのか考えて欲しかった。

Photo by Ian Romie Ona on Unsplash

本物の性犯罪を働いたことによって、お笑い芸人に「元」のついてしまったジャングルポケットの斉藤慎二氏。彼は、元お笑い芸人である以前に、「元いじめられっ子」でもありました。不倫に留まらず性犯罪まで働いていた彼は、本当に余計な事ばかりしてくれたとしか言いようがありません。有名人や芸能人にはいじめ被害の過去を持つ人が少なくないですが、そういう人々まで裏切った訳ですからね。

斉藤氏は元いじめられっ子として、中高生向けの講演もしていました。罵詈雑言や仲間外れは当たり前、刀傷沙汰さえあり、教師もまともに取り合わず、いっとき自殺未遂までしたほどの壮絶な体験だったそうです。

芸人として売れていく中で、斎藤氏は元加害者からこんな電話をされたといいます。「俺にも家族がいるんだ。名前を出さないでくれよ」そこに反省や謝罪の念などなかったそうです。その講演で斉藤氏は「(加害者は)一瞬で忘れるかも知れないけど、被害者側は一生忘れない。僕は一生恨んでいます」と述べていました。

講演は2022年のこと。その翌年に不倫スキャンダルが報じられ、さらに翌年には性犯罪で書類送検され「斉藤メンバー」となったのは周知のとおりです。本当に余計な事ばかりやってくれましたねこの人は。講演の時は、かつての加害者の生殺与奪を握っているようで憧憬や羨望の念さえ抱いたものですが、今となっては「元いじめられっ子の輪から現れた裏切り者」でしかありません。いじめに悩む人、悩んでいた人に対する背信行為です。

斉藤氏の書類送検で最も得をした者は、間違いなくかつていじめていた加害者たちです。彼らは笑いが止まらないことでしょう。心身とも滅茶苦茶にしていた過去をまとめて弱みとして握られていたのが、結局自滅という形で解放された訳ですから。「ほれみろやっぱり斉藤は」などと小躍りしていた筈です。なんなら「斉藤をいじめていた俺たちは正しかった!やはりいじめられる方に問題がある!」といきり立っているかもしれません。

後で加害者らを見返すほどに栄達できた元いじめられっ子は本当に稀少で、メディア露出などがそのまま加害者への圧となる、まさに「生きているだけで復讐になる」状態です。そのアドバンテージを自ら捨てるに留まらず、同じ「稀少な被害者たち」までも裏切った斉藤氏の転落ぶりには、憤懣やるかたない思いです。かつて酷薄な加害行為をしていた連中を、笑わせ安心させたこともまた、斎藤氏の罪です。

参考サイト

ジャンポケ斉藤慎二の告白が話題 芸能界に“いじめられっ子”が多い理由
https://www.nikkan-gendai.com

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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