目に見えない障害や病気を抱える人のための「ひまわりストラップ」とは?~イギリスの試み

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皆さんは「ヘルプマーク」をご存知ですか?「ヘルプマーク」は、主に外観からは判らない内部疾患や精神疾患の方々が使用しており、「気が付いたら少し手を貸して下さい」とい意味を持っています。赤い下地に白のハートマークと十字形が付いたマークです。もし見かけて困っていそうなら、一言声を掛けて下さい。万が一、ヘルプマークをバッグ等に付けていて倒れていたりした場合は、ヘルプマークの裏側に緊急の連絡先が書かれています。

実はこの「ヘルプマーク」はイギリスにも似たものがあります。それが今回紹介する「ひまわりストラップ」です。

「ひまわりストラップ」とは?

「ひまわりストラップ」は、発達障害などの目に見えにくい症状を持つ人々、またそれらの症状によって旅行中に極端な不安に苦しむ人々、そしてその家族らへのサポートの象徴として、2016年にロンドン・ガトウィック空港の職員らによって発案されました。

一般人が見て分かりづらい障害を抱えている人が身に着けている「ひまわりストラップ」は、公共交通機関のスタッフ、会社の同僚、医療専門家を含む周りの人々に、あなたが隠れた障害を抱えており、追加の助け、またはより多くの時間を必要とする可能性があることを慎重に示します。

障害を抱えている人が公共交通機関を使う場合、ストレスを抱えることは少なくはないでしょう。それが飛行機などの長距離なら尚のことです。

自閉症、内部疾患、認知症、不安、視覚または聴覚障害など、一目見て分かりづらい障害も多いです。そういった隠れた障害とともに生きることは、日常生活をより厳しいものにしてしまいます。また、隠れた障害を抱えている人が直面している問題を赤の他人が理解することはとても難しいです。

「ひまわりストラップ」を身に着けた人々は周りからの理解やサポートを実際に受けるだけでなく、旅に対する安心感も得られます。

「ひまわりストラップ」は隠れた障害があって、「ひまわりストラップ」が必要だと感じている人は誰でも身に付ける事ができます。また、隠れた障害の明確なリストはありません。もちろん、このストラップは、障害者を判断するための目印ではありません。特別扱いを要求としているわけではありませんが、目に見えにくい障害や病気を抱えている人のために、少しの理解と共感が形になったものです。

「ひまわりストラップ」の入手方法

「ひまわりストラップ」を作成した方々は、「隠れた障害を持っている人がストラップを着用することで、一定の水準の生活を送ることが出来るように求める人全てが手に入れることができるようにすべき」と述べています。そのため、「ひまわりストラップ」は、賛同している多くの企業や組織の顧客が無料で利用できます。また、「ひまわりストラップ」をもっと沢山の人に届けたいという思いから、2019年にはオンラインストアも設立されています。

現在イギリスでは、空港だけでなく、駅やスーパー、さらには遊興施設などでも「ひまわりストラップ」を導入する施設が増えて来ています。なお、このストラップを購入できるサイト『Hidden Disabilities』では、ストラップについての説明以外にも、着用者の体験談が寄せられています。

日本のヘルプマークをはじめ、世界中にさまざまなシンボルマークがあります。こういったシンボルマークは世界統一基準で作られると認知度が上がり、よりサービスを向上できるはずです。ですので、出来ることなら統一規格が欲しいと思うのは筆者だけでしょうか?

参考文献

【Hidden Disabilities】
https://hiddendisabilitiesstore.com

【ウィキペディア ヘルプマーク】
https://ja.wikipedia.org

【グノシー 目に見えない障碍や病気を抱える人のための「ひまわりストラップ」が世界的に広がりつつある(イギリス)】
https://gunosy.com

【厚生労働省 ヘルプマークのJIS(案内用図記号)への追加について】
https://www.mhlw.go.jp

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tkbn

40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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