「冬季うつ(ウインターブルー)」~季節性情動障害の原因と対処法

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出典:Photo by Xan Griffin on Unsplash

毎年冬になると気分が落ち込む、ということはありませんか。これは「季節性情動障害」いわゆる「冬季うつ(ウインターブルー)」といわれるもので、決して気のせいではなく、体内で起こっている、れっきとした不調です。

このコラムではそんな「冬季うつ(ウインターブルー)」の原因と対処法について、紹介させていただきます。

冬は「活動的になれない」

私は定期的に心療内科で主治医やカウンセラーの診察を受け、自分の症状の特徴についてよく考えるのですが、毎年冬になるとうつ症状が強くなっていることに気がつきました。

寒くなると、なんとなく悲しい気分になり、体がだるくなります。

休日は長時間眠れているのですが、目が覚めても、起きあがって活動する気になれません。ズルズルと横になったまま、家から一歩もでないという日がよくありました。

体を動かしておらず、たいしてお腹がすいていないのに、いつもより食べ過ぎてしまいます。「活動的になれない」ことへのストレス反応だと思います。

なぜ、冬になるとそういった症状がでるのか、これには冬は日照時間が短いことが関係しています。

日光を浴びると、セロトニンという物質が脳から分泌されるのですが、このセロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの原料となります。

太陽の光が少ない冬の期間は、セロトニンが減少しメラトニンも十分に生成されません。

メラトニンには、睡眠のリズムを調整する作用があるのですが、不足することでリズムが狂ってしまいます。

このことから、冬の朝に「布団から出たくない」と思うのは「寒いから」だけでなく「日光を浴びていない」ことがおおきく関係していると研究されています。

午前中早めに適度な運動を

どうすればこの「冬季うつ」を抑えて、活動的な生活ができるのでしょうか。

私は「運動をすること」をとても大事にしています。ジョギングやサイクリングを趣味にしているのですが、なるべく午前中におこなっています。日光を浴びながら体を動かすことで、すっきりして午後からも活動的になれます。

気分が乗らない日は、短時間の散歩をします。歩くだけでも、気分転換ができます。

天気が悪い日は、太陽を直接見ることができませんが、家の外へ出て「人工ではない光」を浴びることはとても重要です。

おわりに コロナ禍の冬

冬は服装も重くなり、それだけでもうっとおしいですよね。肩こりがひどくなり、気分が落ち込む人も多いのではないでしょうか。

さらに執筆現在はコロナ禍で、外出することにも制限が多いです。人と会う機会が少なくなり「冬季うつ(ウインターブルー)」傾向のある方には、とても厳しい冬がまたやってきます。

今はまだ9月ですが、今のうちから生活習慣を意識して「冬も活動的になれる」準備をしておくことはとても重要だと思います。

私の対処法は「運動をすること」ですが、ご自身に合った対処法をさがしてみてはいかがでしょうか。

このコラムがきっかけになりましたなら、幸いです。

【一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 冬に気持ちが落ち込む「季節性うつ病」】
http://www.seikatsusyukanbyo.com

カルルク

カルルク

40代の男性です。HSPからうつ病を発症しました。就労移行支援事業所に通所中で自分の特性をオープンにした長期就労を目指しています。

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