自己肯定感は高い方がいい?ネガティブな私が思うこと
出典:Photo by Juli Kosolapova on Unsplash
最近よく聞く「自己肯定感」という言葉。生きづらい世の中のせいか「自己肯定感を上げよう!」「自己肯定感を上げる方法」みたいな記事がネットにたくさんあります。しかし果たして、そこまでして自己肯定感を上げなければならないのでしょうか。自己肯定感が低い人は不幸なのでしょうか。高くないと幸せになれないのでしょうか。
この記事では、私が思うことをまとめてみました。
自己肯定感=ありのままの自分を肯定する感覚
見出しの通り、自己肯定感とは「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。自尊心と同じような意味で使われます。自己肯定感が高いと、自分のことが好きで自信があり人生を楽しんでいて、キラキラしているようなイメージを私は抱いています。逆に低いと、自信無さげで暗くネガティブなイメージです。一般的にそんなイメージだと思います。
しかし、ありのままの自分を肯定することは、簡単な人もいればできない人もいるかと思います。自分のことを肯定できない原因が努力で解決できることなら、努力して肯定できるようになった人もいるかもしれません。しかし、努力してもどうにもならない場合もあります。
例えば、自分の容姿にコンプレックスを持っていて、それが原因でありのままの自分を肯定できない人がいるから、美容整形というものがあるのだと思います。私は美容整形している人を批難しているわけではありません。自分1人の努力ではどうにもならないこともあると言いたいのです。
ネガティブじゃ、ダメですか?
多様性の時代と言いますが、世間受けがいいのは、自己肯定感が高く明るいポジティブ人間です。確かに「明るい」と「暗い」だったら明るいに越したことはないし「ポジティブ」と「ネガティブ」ならポジティブな方がいいかもしれません。しかしそれは「そちらの方が楽しそうだから」「人生楽しんでいる感じがするから」という曖昧なイメージからきているのではないでしょうか。「人生は楽しんだ方がいい」という私達の固定概念が影響をおよぼしているのではないかと思います。
私は圧倒的に自己肯定感低めのネガティブ人間なので、自己肯定感が高い人が羨ましく感じていました。
しかし、誰にも迷惑をかけていないなら、自己肯定感が低くてもいいと思うのです。その人の人生はあくまでその人のものですし、自分のことが嫌いで不幸に見えてもその人なりの楽しみ、幸せがあるかもしれません。
いろんな人がいる
とは言っても、"類は友を呼ぶ"です。暗いことばかり考えていると似たような人が寄ってきます。また、精神障害を持っている人全員が私のようにネガティブとは限りません。明るい人もいます。
なので私は、無理はしないけれど、必要に応じてポジティブになったり、自分を好きになる努力をしたいと思います。
ここからは、ネットで見つけた、人がポジティブな人を嫌ってしまう理由をいくつか挙げたいと思います。
・正しいと思っていることを押し付けてくる
・気持ちの切り替えが早すぎてついていけない
・人の気持ちが分からない(ネガティブな人の気持ちが分からない)
・ポジティブをこちらにまで強要してくる
などがありました。
もちろん、ポジティブな人が全員こうという訳ではありませんが、要するに自分と異質だったり、自分のネガティブというコンプレックスを刺激された時に嫌ってしまうのかなと感じました。
ちなみに、私の場合は「統合失調症」と診断を受けているため、病気の影響もあるかもしれません。統合失調症には、考えがまとまらなくなるという症状があるからです。また、他の精神障害になった場合も、メンタル面が不安定になったり自己否定しがちになることも考えられるので、病気(障害)の影響もあるかもしれません。しかし、先ほどの記事に書かれていることは、そういった障害を持っている方々にも健常者にも共通していえることではないでしょうか。
時代は変わっていく
ジェンダーレスが叫ばれる現代ですが、世の中の人々のパーソナリティもいろんな人がそれぞれを認め合える、多様性のある社会になればいいなと思いました。
これからどんな時代になっていくのか、楽しみですね。
参考文献
【きれいごとばっかり言わないで!ポジティブな人が嫌いなのはなぜか|kandouya】
https://kandouya.net