統合失調症と自律神経失調症の違いとは?

統合失調症

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統合失調症と自律神経失調症は同じ症状ではありません。ですがどちらもストレスや生活習慣との因果関係があります。自律神経が崩れていないか事前に自身でチェックすることがとても重要です。

統合失調症とは

統合失調症とは考えがまとまらなくなる、幻覚、幻聴、妄想がひどく表れるような精神疾患です。その原因は脳の機能にあると考えられていて、薬物医療やリハビリなどの治療によって回復していきます。統合失調症の症状は三つに分けられます。

・陽性症状
・陰性症状
・認知機能障害

陽性症状とは、妄想、幻覚、思考障害、主に言われてもいないことを自分で決めつけて勝手に考え込んでしまう、ないはずのものが見えてしまう、といったことを現実的な感覚として知覚することです。
陰性症状とは、感情の平板化、思考の貧因、意欲の欠如、自閉などがあります。特に他者とのコミュニケーションをとらなくなってしまうことが、本人にとってかなり社会的なリスクとなります。
認知機能障害とは、記憶力の低下、注意・集中力の低下、判断力の低下が見られます。物事を考えたり覚えたりすることに時間がかかってしまう、集中できなくなる、やるべきことを判断するのができなくなるなどの脳機能の低下です。

この病気は、約100人に1人発症すると言われており比較的かかる頻度の多い病気です。遺伝の影響だけで決まるものでもなく様々な要因が関与しているとされています。また、思春期から40歳までが発症しやすい時期です。幻覚や妄想が強く出てしまう急性期症状が起こる事がありますが、新しい薬の開発や再発予防のための薬物治療や家族、社会からのサポートで症状の安定化や回復を期待することが可能です。

自律神経失調症とは

自律神経失調症がもたらす主な症状は、慢性的な疲労、だるさ、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、便秘、下痢、微熱、イライラ、不安感、落ち込み、やる気がでない、感情の起伏が激しい、など症状は様々です。このように身体にもたらす症状と精神的にもたらす症状があります。それを「ただの疲れ」と思い込んで放置し早期発見を逃してしまうケースがよくあるのでそこは注意しなければなりません。

自律神経失調症とは「病名」というよりは「状態」という方が正しい認知の仕方です。それは自律神経のバランスが崩れてしまってつらい症状が認められていることを指すからです。私達が意識しないでも勝手に働いてくれているのが自律神経です。大きなストレスがかかったり、心の病気にかかったりするとホルモンの働きがみだれてしまうことでそのバランスは崩れてしまいます。自律神経のバランスが乱れるのにはいろいろな原因が複雑にからみあっているからです。その原因とは、生活リズムの乱れや過度なストレス、ストレスに弱い体質、性格、環境の変化などがあります。

間違えないような対策とは

個人的な偏見ではありますが、統合失調症と自律神経失調症は似ていると感じられます。わたしは結果的に統合失調症と診断されましたが、それまではずっと自律神経失調症だと思い込んでいました。しかし症状的には身体においての影響はあまりなく精神的な負担がかなり多かったです。決定的な違いとはそこに隠れているのではないかと思われます。確かに精神的にはイライラ、落ち込み、不安感、無気力などの症状はまったく似ています。身体の症状などは全くなく、自律神経失調症とはあてはまらないぐらいでした。それには心のどこかで精神の病気と決めつけたくなく、ただの症状として受け入れたかったのかもしれません。見極めるには心療内科への受診をお勧めしたいのですが、まずは精神面と身体面の異常がないか少しでもおかしいと思うようなことが大切なのではないでしょうか。

まとめ

自律神経失調症は、他にもうつ病などが似ていると言われています。どちらも引き金にはるのはやはりストレスにあります。悪化してしまうとうつ病というい病気に移行してしまう可能性もあります。このように少しの症状でもはやめに自身で気づくことで統合失調症や自律神経失調症にも負担がかからない生活を送ることができるでしょう。

参考文献

統合失調症ABC – すまいるナビゲーター
https://www.smilenavigator.jp/tougou

統合失調症を知る – 精神科・内科 油山病院
https://www.aburayama-hospital.com

自律神経失調症 – 元住吉こころみクリニック
http://cocoromi-cl.jp

Aki

Aki

大学休学中に統合失調症を発症してしまった20代女性。大学は退学し、現在社会復帰のため支援施設でリハビリ中。学生時代は軽音サークルに所属しベースを弾くのと、ライブに行くことが楽しみだった。好きな音楽の種類はハードロックで、洋服もロックなものをよく好む。たまに休日には洋服を買いに行くことが息抜きになっている。

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