発達障害ADHDと睡眠の関係〜なんと8割が睡眠障害、ADHD

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ADHD患者の8割は睡眠障害を患っていると言われています、ADHDと睡眠障害について私の睡眠障害と参考文献について少しまとめました。世間で言われている睡眠療法は正しいのか?ADHD特有の性質を交えて書いていきます。

ADHDと睡眠障害の関係

ADHDと睡眠障害は密接な関係があると発表されています。ADHDの患者は夜間のメラトニンの上昇値が健常者よりも1時間半も遅れているとのことです。結果的に就寝時間も1時間半ズレることになってしまい、睡眠時間全体で見ても減ってしまう傾向にあるのです。

メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれており、メラトニンが分泌されると眠気が出始めます。朝、日の光を浴びるとメラトニンの分泌が止まり。健常者であれば目覚めてから15時間ほどで再び分泌されます。メラトニンの分泌が始まると体内の深部温度が低下して、休眠に適した状態になり眠気を感じるようになります。ADHD患者の8割ほどがこのメラトニンの分泌が遅いのです。また、メラトニンは光によって分泌が左右され、光がない状態だと分泌されやすいですが、やはりこれも1時間半程遅れてしまうようです。

ADHDの私と睡眠障害

私もADHDなのですが、例にもれず睡眠障害を患っています。小学生の物心ついた時からあまり寝れなかったのを覚えています。後から床に入った両親が隣で寝ているのを見て、なんでこの人たちはこんなに早く寝れるのだろう、とよく考えていたのを覚えています。社会人になってから「この睡眠じゃまずい」と思い心療内科を訪ね、睡眠導入剤を処方していただきましたが、この頃は自分が発達障害だなんて全く思っていませんでした。

睡眠導入剤を処方されてからはしばらくは快適に眠れるようになっていました。ですが10年たった現在、色々な睡眠薬を試してきましたがどれも効きづらく感じるようになってしまい困っています。次の日の仕事に差し支えがなくなるするように、オーバードーズをして休日前に睡眠薬を抜く、といった感じで使ってしまい、結局余計に耐性がついてしまうという悪循環にも陥っています。そして睡眠薬を抜いた日はほとんどの確率で一睡も出来ずに朝を迎えます。睡眠薬を抜いた状態で最長5日ほど暮らしたこともありました。歩くのもふらふらになり、ほとんど前が見えない程の飛蚊症に襲われましたが、それでも眠ることはできませんでした。私の場合ADHDだけが原因じゃないかもしれませんが、始まりはADHDの睡眠障害からだったのかもしれません。

逆に睡眠障害から発達障害への誤診!?

睡眠障害の患者は昼間ぼーっとしてしまったり、集中力が途切れがちになったり、多動、不注意が目立つようになります。その症状がADHDに似ているということで逆に誤診を受けてしまうケースもあるようです。不眠が体調不良を呼び、イライラや注意不足が募り、問題行動を起こしてADHDと誤診されるのです。子どもによくみられる誤診のようです。また、脚がむずむずするような感覚に陥る「むずむず脚症候群」も子どもの方が大人と比べると、昼間に症状が出てしまう傾向にあり、これもADHDと誤診される場合があります。「むずむず脚症候群」は大人の場合、普段夜間に現われ不眠に繋がります。

「生活習慣の改善で睡眠の質がよくなる」は嘘!?

世間では一般的に夜に眠れずに朝に起きられないという睡眠障害は病気ではなく努力の不足だと思われる事が多いです。ADHDの方が「夜どうしても眠れない」というと「もっと早起きしてみたら?」や「早く布団に入りなさい」と言う方は大勢います。しかし。古くから効果があると言われているこのようなアドバイスはADHDの睡眠障害には効果がないどころか有害であり、睡眠の質を悪化させることが知られています。よくある「パブロフの犬」現象ですが、この場合「早く布団にはいると眠れる」、ではなく、「布団に入っても寝付けない」方がインプットされてしまう事になってしまうのです。そもそもメラトニンの分泌が遅いわけですから早くベッドに入ったとしても眠気は来ず、むしろベッド=眠れない場所という条件付けが生じてしまい、繰り返せば繰り返すほどそれは強固となり、ベッドは眠れない場所となってしまいます。

ADHDの睡眠障害はまだ研究が進められております。今後画期的な治療方法が出てくる可能性もありますので長い目で期待しておきましょう、私も期待しています。とりあえず、出来ることをやって睡眠の質を高めようと思っていたのですが、先述の「パブロフの犬」現象が怖いですね…何をやっても悪循環になりそうです。健常者より1時間半早く床に入れば良いのでは?とも思うのですが普段通りに生活していると1時間半も暇な時間を作るのは難しいです。ADHDをお持ちの皆様の睡眠の改善を書ければよかったのですが、私はあまり効果的なものを見つける事ができませんでした。今後の医学の発展に期待しています。

参考文献

The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/

いつも空が見えるから
https://yumemana.com

Nasu

Nasu

ADHDと書痙ジストニア持ちの三十路男性。非障がい枠での就職と離職を繰り返していたが限界を感じ、障がい者枠での就労を目指し、無事就職しました。体を鍛えることと遊ぶことを中心に生活している。ボイスチャット大好きで家に帰ると誰かしらと喋っている。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

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