発達障害とカウンセリング

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私は、いじめられたことがきっかけで、中学生の頃から今まで合わせると10年近くカウンセリングを受けてきました。その経験を通じて、発達障害の治療にカウンセリングは効果的なのかどうか、その答えと理由について説明します。

ドラマとは違う本当のカウンセリングとは

答えの前に、そもそも、皆さんはカウンセリングにどういったイメージをお持ちでしょうか?ドラマや小説では、カウンセリングと言うと、患者の訴えを聞くと、たちどころにその解決法を卓越した頭脳から提供するというイメージです。しかし、私の場合はそうではありませんでした。私が受けてきたカウンセリングのやり方はどういったものだったかと言うと、カウンセラーと私がいて、彼は私の話を聞いてメモする、ただそれだけです。カウンセラーは、私の話を広げるために質問を挟んだりすることや何かアドバイスをすることもありますが、それは一個人の考えに基づくもので、治療のために医療的な知識からコメントをする事は基本的にありません。私は、中学生はスクールカウンセラー、大学生の頃は就労支援機関、卒業してから今までは引きこもりの支援機関のカウンセラーにお世話になりましたが、どなたも同じやり方でした。

カウンセリングは発達障害の治療に効果的!

さて、ここまでお読みになられた方は、悩みを聞いてもらうだけなら、カウンセリングは発達障害の治療には役に立たないのではないかと思われるかもしれません。しかし、私は、カウンセリングは発達障害の治療に役に立つと自信を持って言えます。その理由は、自分の悩み事を客観的な視点で見てもらえることです。発達障害の方の一般的な特徴として、「こだわり」が強いことが挙げられます。例えば、白か黒かどちらかをはっきりさせない物事を嫌うというものがあります。このような価値観を持っていること自体は決して悪い事ではありませんが、これが強くなりすぎると普通の人よりも悩み事が多くなってしまう可能性があります。なぜかというと、普通の人が気にならないことも、「こだわり」が強い人は気になってしまうからです。カウンセリングを行うことによって、自分の悩み事に対して客観的な第三者の視点で見てもらうことが出来ます。そして、自分の悩み事が「こだわり」から生じていた場合、指摘してもらうことが出来ます。このような経験を積むことで、うまくいけば「こだわり」からくる悩みが少なくなることも有り得ます。

また、別の側面から見ると、悩みを気軽に話せる人を持つ事が出来ること自体がメリットであると言えるのではないしょうか。発達障害の方の一般的な特徴として、コミュニケーションに苦手さがあると言うのが挙げられます。そういった特徴を持たれている方が、カウンセラーのような人を友人に持てるのかと言うと、電話などの通信手段を使えるとしても、難しいのではないでしょうか。具体的には、悩みを好きなタイミングで打ち明ける事が出来、話が長くなっても集中して聞いてくれて、適切なアドバイスをしてくれる。そして、その内容が他の人に漏れることが無い友人。このような友人を持つ事が出来るのかという事です。こうしてみると、難しい事のように思えてきたのではないでしょうか。

ちなみに、私がカウンセリングを続けて来られた理由の1つに、私の場合はカウンセリングにお金がかからなかったというのも大きいです。スクールカウンセラーはお金がかからなくて当然なのですが、それ以後も政府が関係している機関を利用しているからなのか、カウンセリング料は必要ではありませんでした。つまり、皆さんより手軽に利用できる状況であったという事です。

いかがでしたか。この記事により、少しでも皆さんにカウンセリングの魅力が伝わったのなら幸いです。

チビ

チビ

大学生の時に、広汎性発達障害であると診断され、数年後の診断では自閉症スペクトラム障害と診断されています。今は、就労移行支援事業所で、就職に向けて様々な訓練を受けています。拙い文章ではありますが、皆さんのヒントになれば幸いです。

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