神戸市須磨区の教師間いじめについて~支援学級の児童を揶揄する教師?

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教師が聖職と言われなくなって久しい昨今、たまたま教職に身を置いていただけの賤しい大人が時に脚光を浴びることがあります。今で言えば神戸市須磨区の教師間いじめが該当しますね。「“いじめ”なんて軽い言葉で済ますのはけしからん!傷害罪・器物損壊罪として厳しく糾弾すべきだ!」という意見もおおかた理解は出来ます。(しかし一連の行為を纏める分かりやすい言葉がないのも事実)

およそ壮年期の集いとは思えない映像がどのニュース番組でも流されていたあの日、たまたま回していたチャンネルで信じがたい情報が流されていました。主となる問題行動よりもそちらに意識が向かったのです。

支援学級の児童や生徒を“教師が”揶揄していたという事実にただただ驚愕しているのですが、教職においてはありふれた行為なのでしょうか。どの児童・生徒でも教師が馬鹿にしたり陰口を叩いたりするのは、大人としても人間としても論外なのですが。

障害のある児童の物真似

東須磨小の件を今更解説することはしませんが、ただ一点気になった箇所があるのです。そして、その一点のためにコラムを書いている次第です。

「障害のある児童の物真似をして、笑わなかったらいじめる」というのです。この文面からでも分かるように、極めてマッドかつクレイジーで常軌を逸した上に良識が完全に吹き飛んでいます。

上述の文章が何を意味しているのか、考えれば考えるほど恐ろしくなってきませんか。この加害教師にとって、支援学級とその児童らは「笑いの種」「一発芸のネタ」「笑われて当然の存在」でしかなかったかも知れないのです。

「飲み会で物真似したらウケそう」という目線で支援学級を眺める教師がいるという事実は重く受け止めるべきです。東須磨小が氷山の一角である以上、教職にありながら支援学級を揶揄するような輩が全国に一定数、蠢(うごめ)いていると考えられますし。

倫理を消し飛ばす絶大なチカラ

いじめの話にも触れておきます。社会学者の内藤朝雄氏が長年唱えている「中間集団全体主義」というものがあり、これが一連の悪事の片棒を担いでいます。

「中間集団全体主義」とは、簡潔に言えば「国家と個人の中間にある集団内で、“独自の秩序”が自然に形成されること」です。“独自の秩序”は不文律ながら絶対とされ、法律やヒューマニズムなどをしばしば無視します。要するに外部の倫理が通用しない閉鎖空間で、学校現場は殊更この状況に陥りやすいのです。

“独自の秩序”に支配された集団は、ひとたび「彼奴を苦しめよ」と定まればどこまでも突っ走っていき、常軌を逸した仕打ちすら平気で行うようになります。およそ壮年期の集いとは思えないあの映像も、彼らの秩序からすれば“善行”なのです。また、集団の“ボス”でもない限り自由意思は制限されるので自浄作用も失います。ただ触法の自覚はあるので、脅しや隠蔽などで処罰リスクを減らそうとはします。

集団の病理としてはほとんど末期なので、国家権力など外部の秩序や倫理による強い打撃を加える以外に矯正の手段はありません。それこそ加害教師陣を傷害罪で逮捕し、東須磨小の顔ぶれを破壊するほどの強烈な法的制裁は必要になってきます。特に集団のボスとされる40代女性教師は教職から永久追放しないと示しはつかないでしょう。

支援学級を揶揄した事実は消えない

「中間集団全体主義」に操られていたとしても、支援学級の児童を一発芸のネタにしたのは本心からだったとみていいと思います。一発芸で笑おうと笑うまいと暴力を加えるつもりだったことが窺えますし、それならば一発芸は何でもいいのです。それで選んだのがよりによって支援学級の児童を揶揄する行いです。弁明の余地はないでしょう。

そこで気になったのですが、校内において支援学級とは一般的にどう評価されているのでしょうか。閉塞したクラスに風穴を開けてくれる助っ人か、手間と災いをクラス外から持ち込む厄介者か、何の感情ももたらさない一生徒か、こればかりは担任の“器”が大きく関わりそうです。

交流学級のシステムも見落としてはなりません。同学年通常学級のうち1クラスに所属する形式となっているため、籍がなければ交流学級は行われないのです。そうなると支援学級のことを異世界と捉え続けることも容易でしょう。

しかし関わりがなくとも児童にとっては「先生」です。「先生」が陰で自分のことを馬鹿にしていると知ったら相当なダメージを貰って大人不信に陥るでしょう。やはり教職に就いているという自覚が致命的に欠けています。

集団の魔力が強烈で抗いづらいことは認めますが、だからこそ解放にあたっては加害教師全員を生贄にしなくてはなりません。教壇に立たせ続ければいずれ校内でヘイトクライムを起こしかねない危険分子です。全国の教育現場の為にも、被害教師側には一歩も引かない強気の対応を求めます。

参考サイト

凄絶な教師いじめの映像を入手!ボスの女性教師は校長も口を出せない「教師カースト」のトップ:J-CASTテレビウォッチ
https://www.j-cast.com

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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