フェリシモCCPとLITALICO発達ナビの共同プロジェクト～当事者の声からユニバーサルデザインのアイテムを製作・販売

2020.12.22

発達障害暮らし

株式会社フェリシモが取り組む障害者支援プロジェクト「CCP（Challenged Creative Project）」では、発達障害者のポータルサイトである「LITALICO発達ナビ（以下、発達ナビ）」と共同して発達障害者の暮らしを支えるアイテムの開発・販売を始めています。

発達ナビのユーザーから聞いた話をもとに商品を製作し、「トート＆ランドセルインナー」「メタリックメッシュリュックインナー」「リール付き本革キークリップ」「デスクパーテーション」の4つが商品化されました。既に12月17日からWEB販売を開始しており、1月26日にも新たな商品が3種類加わる予定です。

発達障害者にとって使いやすいアイテムを作ったら、誰にでも優しいアイテムが出来ました。これぞユニバーサルデザインです。

発達ナビで集めた声からCCPが開発

商品開発において重要となるのは市場調査（マーケットリサーチ）です。CCPは発達障害を持つ子どもにとって役立つアイテムを作るため、発達ナビのユーザーへアンケートを実施しました。集まった回答は500以上にのぼり、これをもとに商品開発を進めていったのです。

商品開発はアンケートだけでなく、オンライン座談会で意見交換したり試作品のモニターを募集したりする過程もありました。こうした修正も加えながら、遂に4つのアイテムが商品化される運びとなります。

メッシュで見やすいトート＆ランドセルインナー（1つ3,079円）
かねてより要望の多かったランドセル用のインナーです。中身が透けて見えるメッシュ素材の仕切りがついており、ランドセルに仕込むことで荷物を分かりやすく整理しつつ中がぐちゃぐちゃになるのを防ぎます。アイコンカードや持ち物チェックシートも同梱しており、忘れ物対策もバッチリです。
小学生をターゲットにした商品ですが、大人でも縦長のトートバッグに使うことが出来ます。

ポケットの中が見えるメタリックメッシュリュックインナー（1つ3,243円）
中学に上がってからは、リュックサック用のインナーが役立つと思います。こちらも鞄に仕込んで整理整頓しやすくする仕切りの付いたインナーですが、色がメタリックとなっており使用者の年代を問いません。大きさの違うポケットは色分けされており、何処に何を入れたか一目でわかるようにする工夫が凝らされています。

かぎをなくさないリール付き本革キークリップ（1つ1,649円）
注意欠陥や多動性によって一番困るのが「忘れ物」で、特に「鍵」に関する悩みが多く聞かれました。今回作られた「鍵入れ」は、小さいながらも分かりやすい「クリップ」や犬のリードのように鍵を繋ぐ「リール」が備わっており、忘れないための工夫が施されています。また、「鍵が入っていると分からないように」と防犯上の理由で本革製になっております。

おうちで集中できるデスクパーテーション（1つ3,244円）
宿題や在宅勤務をするにあたって難しいのが「集中」で、すぐ周りに興味が移ってしまうものです。こちらの家庭用デスクパーテーションは、高さ43cm（500mlペットボトル2本分）の実用的な仕切りで視界を遮り周囲へ興味が移ることを防ぎます。
単なる仕切りだけでなく、A4用紙を収納できるポケット・計算ドリルなどを吊るせるクリップも付いており、作業をやりやすくしてくれます。また、普段は4つ折りで簡単に持ち運びできるほか、色も落ち着いたパステルカラーとなっており、気が散らないよう設計されています。