うつ病のサインに気づくこと

うつ病

出典:Photo by Markus Spiske on Unsplash

「死にたい」「どうしてこんなこともできないのだろう」自分を責める言葉にさいなまれていませんか?

家事をため込んでしまった、ミスが増えた、最近眠れていない……。心当たりがありませんか?

本記事は筆者の一例です。少しでも読者本人や周囲の人の「サイン」に気づくきっかけになればと思います。

うつ病と診断された経緯

筆者は2年ほど前に、不眠症状が2週間続いたために心療内科を受診しました。そしてそこで「うつ病」と診断されます。

当時は就職して1年未満、仕事も入社当時より多くまかされており、なかなか休めない状況でした。プロジェクトが一段落つくまで有休を取ることも難しい中で駆けこみ、うつ病と診断されて「これでようやく休める」と安心したものです。

自分自身が無理を重ねていて、限界が来ていたということになかなか気づくことができませんでした。休職から退職、それからさらに療養期間を重ねて就職活動を始めたのは、療養から1年半後のことでした。それだけ回復に時間のかかるほどに、自分自身を追い込んでしまっていたのです。

しかし不眠症が2週間続く前から、じつは「うつ」の兆候が出ていたことを振り返って気づきました。「もし早めに心療内科を受診していれば、療養に時間はかからなかったかもしれない」「退職することもなかったのかもしれない」と後悔しています。

生活と身体に出ていたサイン

下は当時自分でも気づかなかった、うつ病のサインの例です。

まず、死にたいという思いが毎日浮かんできました。口癖となっていたため、死にたいと思うことは日常になり、おかしなことではないと考えていました。駅のホームで待っていると、飛び込みたくなる段階になったときに初めて「結構まずい状態じゃないのか?」と考えるようになりました。

食器を洗わずに溜め込むようになりました。流しも洗えないため、徐々に流しも野菜のきれが溜まり、目に見えて汚れていきました。しかし、それを見ても片づけるのが億劫で放置を続けていたのです。やがて、水がつまるようになるとやっと片づけるという有様でした。そんな自分自身に嫌気がさしながらも、どうしても身体が動かず自己嫌悪のループにおちいっていました。

だんだんと不注意の症状がでるようになって、蛇口をしっかり締めておらずに水漏れで、階下の住民に迷惑をかけるという事故も起こしてしまいました。自分が気をつければ起こらないことだと、何度も確認するようにしましたが、何度確認しても不安になって度々、確認行動に繋がってしまいました。

「会社にいきたくない」特に特定の曜日が憂うつになりました。社内会議で上司が報告をする際に、私のミスの多さについて問題視されるということがあり、日々プレッシャーを抱えていました。ミスをしないために確認をしても、ミスをしてしまう……。自分は何て駄目なんだろうと考え、そのことが余計に不注意を悪化させ、悪循環におちいっていたのです。

目を閉じても眠れず、朝を迎えるようになりました。全く眠った感覚もなく、日中も眠気が続き仕事に集中することが難しくなりました。栄養ドリンクを飲んだり、眠気覚ましに動いたりもしましたが、眠れないことによる疲労が蓄積されて、効果は微々たるものでした。不眠が2週間続いた時点で、ようやく「うつかもしれない」と考えて受診しました。

しかし、この時点からの回復には(個人差もありますが)相当時間がかかります。筆者の場合、1年半ほど療養に要しました。身体の発する信号を見逃さないよう、日々の出来事をしっかり見つめる大切さを痛感しました。

早めにサインに気づき対処しよう

うつは心の風邪といわれていますし、誰しもがかかる可能性があります。しかし、治療をすれば再発防止のできる病気です。早期に治療をすることができれば、仕事を退職せず休職後に復職される方もいます。就労移行支援所や生活訓練など、復職や再就職に向けた行政支援を利用することで、不安への対処や就職に向けた助言をもらえます。

調子が良いとき、悪いときの家の様子や身体の様子から、心の調子に気づくことはセルフケアになります。できなかったことを悔やむより、どのくらい続いているのかを一度考えてみると、何か気づきがえられるかもしれません。筆者の一例が、誰かがサインに気づくきっかけとなれば幸いです。

参考文献

【こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト 1うつ病とは】
https://kokoro.mhlw.go.jp/

春水

春水

2年前にうつ病を発症。うつをきっかけに、自身の暮らしや考え方の癖を見直し生まれ変わる努力をした結果、就職が決まり彼氏もできました。どん底から幸せになれたので、今後の再発防止のための情報発信をしていきます。

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