べき思考との付き合い方

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出典:Javier Allegue Barros on Unsplash

「べき思考」とはしなければならない、するべきと考えてしまうことを意味します。

「今日までに~しなければならない」「今取り組んでいることをしなければならないのに、他のこともしなければならない」といつのまにか考えてしまい、できなくて落ち込んでしまうときはありませんか?

どうすれば、そんな「べき思考」を変えかえられるのか、ご紹介していきたいと思います。

べき思考が起こる背景にはどんなことが隠れているのか?

べき思考に入ってしまうのは、人と関わっていくなかで、どうしても起こってしまうものだとします。そのときになにが原因で「べき思考」に陥っているのか気づけるだけで、気持ちを切りかえることができます。

「べき思考」が起こる背景には、潜在的に良好な関係でいたいと思う半面、私の場合は見捨てられたり、ついていけなかったら、どうしようと思ってしまうことがあります。しなければならない先にあるのが「怒られるのではないのか」といった強迫観念に苛まれることなのです。

明日までに、書類作成ができていないと「まだできてないのか」と上司に怒られてしまうことや、書類ができていないことで「会社全体の足を引っ張るのではないのか」と私自身想像してしまいます。そんなときに「べき思考」にきりかわってしまいます。また、私自身「べき思考」にきりかわるのは、自動的にストレスを回避しようとする行動だともいえます。

普通はこうあるべき、という概念もあり、これは「普通だったらこの時間までにするべき」「正社員だったらこのぐらいのことはするべき」「社会人ならこうあるべき」といわれ続けると、精神的に疲れますし、私の場合は、悪口をいわれているように、聞こえてしまうときがあります。

このように「べき思考」には、私自身「すべきと思い込んでしまうこと」を、行動しなくてもいいようにする必要があります。かといって「べき思考」をすべて捨てて「しなくてもいい」に切りかえるのは、極端すぎます。なるべく「べき思考」を溜め込みすぎず、かつ必要な作業ができるように、対処の方法を考えたいと思います。

べき思考を対処する

長期的に「べき思考」に対処するのであれば、すべきことの、優先順位をつけて紙に書きましょう。紙に書き把握することで、作業内容と工程を仕事仲間と毎日共有することができ、何が必要な作業・業務なのか理解できるようなります。

短期的に「べき思考」に対処するのであれば、1日の中でしてしまった「べき思考」をグラフに起こして、理由、場所、状況を把握して原因をさがします。落ち込んだあとに、どういうことをして「べき思考」が「落ち着いたのか」「やわらいでいったのか」、理解できれば「べき思考」に入る前に気づくことができます。自身の状況に応じた特性を知ることにも繋がります。そして特性を知り仕事仲間と共有すれば、少しだけ配慮しながら、人間関係も良好になっていくと思います。

べき思考と付き合うには何が必要か

「べき思考」と付き合っていく上で、今回紹介した対処法が少しでも参考になれば幸いです。

ただ自分では小さいことでも、コントロールできないのであれば、気心のしれた人に相談するべきだと思います。コントロールできるのであれば、深刻に考え過ぎず予定をたてて、すべきことに優先順位をつけていけば、より働きやすくなると思います。また振り返る時にも、すべきだったことを思い出して、落ち込まないように、意識することも必要です。

私自身「べき思考」のかくれている背景には、強迫観念とストレスを回避する行動がかくれていました。「べき思考」との付き合いに必要なことは、"気づく癖"をつけていくことです。そうすれば、いつのまにかコントロールできると思います。

参考文献

【自動思考ってなーに? | 医療法人 良仁会かわたペインクリニック心療内科<】
http://www.kawata-cl.jp/mentalcare/html/information.cgi?id=1599181580

ネコネコ

ネコネコ

退職後メンタルを壊し約2年程家に引きこもっていました。
その後精神科につれていかれて自閉スペクトラム症と診断。
現在は就労移行支援でストレスマネジメントやコミュニケーションに取り組んでいて
社会復帰を目指しています。

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