発達障がい〜神からの贈り物〜

自然に子供が学びだす環境づくりvol.6 子供の記憶力が一気に高まる地図の活用(『発達障がい~神からの贈り物~』第70回)

発達障害

Photo by Annie Spratt on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第70回 <毎月10日連載>
梅雨明けも夏の訪れも、そして最近感じる秋の気配も、今年は季節の進み具合が速いと感じるのは私だけでしょうか?

今回は文字について苦手意識を持つ子供たちへの対応について話すつもりでしたが、つい先日もう一段階手前にあるものに気づかせて貰える機会があったので、それらについてシェアしていきますね。

生き物図鑑が好きな子供って沢山いますよね。これはほぼ全ての子供に言えるかもしれませんが、取り分け発達障害児や知的障害児たちはその度合いが強いようにも思えます。

つい先日、魚の図鑑を見ていた子供が『この魚、マリアナ海溝に住んでるよ』って言ってたのをヒントに世界地図を出してきて、『マリアナ海溝ってこの辺りだよ』って教えてあげた。そしたら『グレートバリアリーフは?』と聞き返してくる。その後はカリフォルニア、インド洋、ハワイ諸島などなど一緒に場所を確認してみた。

一周した後に『マリアナ海溝はどこだった?』と聞いてみると一所懸命に探す子供、結局見つけられなかったので『ここだよ』ってもう一度教えてあげる。

ここまで読んだ皆さんは『それじゃ記憶力上がってないんじゃない?』と思われるかもしれないが、私が伝えたいのはそこではない。子供が興味を持って覚えようとしていること、そして一所懸命探していること、この経験の継続なしには記憶力なんて上がるわけがない。子供が何度覚えられなくても興味を持っている限りは子供と付き合う。

そうしているうちに他の魚をしらべているうちに同じ地名が出てきたりしてだんだん記憶に蓄積され、ある一定の量になるとダムのようにアウトプットが始まる。きっと記憶力の高さとはそういうものだと思う。

楽しみながら、何度も間違いながら、そしてイメージを膨らませていく、そういう課程が天才的な脳を育てていくのだと思う。ただ点数だけを求めても記憶力が上がらないのはそのためじゃないだろうか?

鳥や昆虫、花の図鑑などでも地名はいくらでも出てくる。その度に地図で確認していくと無意識のうちに地図が頭に入っていく。実際に地名を覚えなくても大陸や日本列島の形がぼんやりでもイメージできたほうがきっとその後の記憶力に差がつくと思いませんか?

実際にはこういった課程は就学前か小学低学年にしっかりやっておきたいこと。がしかし、そういうことを経験していないのなら、小学高学年だろうが中学生だろうが、場合によっては成人であってもやった方が良いと考えられないだろうか?

しっかりした足取りで歩くこともままならない子供たちにより速く走れるテクニックばかりを教えている大人たち、今日の社会は私にはそんな風に見える。

これまでも触れてきたが、子供一人一人のゼロポジションにもう一度戻って、できるなら家の壁に世界地図を貼って親子で地図を楽しんでみてはいかがでしょう?

公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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