ひきこもり、うつ病の30代男性が就労移行支援を受けてみたら?
暮らし 仕事出典:Photo by Lindsay Henwood on Unsplash
私は今現在「就労移行支援」という福祉サービスを利用しており、30代男性、気分障害(うつ病)と診断され、精神障害者福祉手帳3級の交付を受けています。
今回はその私が福祉サービスの力を借り、心身の状態に不安を感じることなく、今こうやってコラムを書いているまでの流れをひとつのケースとしてお話しできたらと思います。
就労移行支援を利用しようと思った理由
理由は私の中では明確にあって、自分独りで一般就労に結び付ける自信が無かったからです。
就労移行支援を利用する前の私は「ひきこもり」と呼ばれる状態でした。気分障害(うつ病)で、体力もない、気力もない、そして知識や経験何か特別なスキルがあるわけではない、といった状況でした。
とてもではないですが、自分独りの力だけではむずかしいなと考えました。「自分の場合はどうせ無料で使えるし、福祉サービスの力を借りてなんとかしよう」という気持ちでいた記憶があります。
そもそもなぜ就労移行支援を知っていたか
私自身が福祉の分野について勉強していた時期があり、その結果、ただ単に知っていただけで、たまたまに助けられた形です。
たまたま知っていたからよかったのですが「なにそれ聞いたことがない」と思われる方がいましたら、このコラムを通じて存在だけでも知っていただけたらいいな、と思っています。
サービス利用するまで
現在通所している就労移行支援事業所は2つ目に利用契約した事業所であり、まずは初めて利用開始した事業所でのことからお話しできたらと思います。
就労移行支援を利用するにあたってまず。第1に契約する事業所を選ぶことが必要だと思います。
今現在、利用してる方々は様々な理由を持って今の事業所を選択されていると想像します。
「見学してみて、事業所の雰囲気がよかったから」「病院に合ったパンフレットを見て興味を持ったから」「プログラム内容に興味があったから」「就職実績者数が多く定着率も高かったから」理由は様々だと思います。
私の場合は、1つ目の事業所を選んだ理由は「まだ、やったことがないことをやってみたい」という理由でした。
1つ目の事業所では通所している人のほぼすべてがなにかしらの、プログラミング言語を学んでいました。体験で利用したところプログラミングはやったことはないけれど、事業の雰囲気もよく、ここなら前向きに取り組めそうと思い契約することにしました。
実際にサービス利用してみて
実際に利用してみると、不安は大きかったものの、学習へのサポート体制もしっかりとしたバックアップがあり、またそこの利用者さん達も快く受け入れてくれました。そのおかげもあって、心身の面は整っていないものの自身が通所できる範囲の中で楽しみながら、順調にカリキュラムを進めていくことができていました。
順調がゆえの問題点
楽しみながら通所し、順調に学習を進めていた私にどういう問題が発生したのかそれは、事業所でできるカリキュラムに終わりが見えてきたことです。
当時の私は「ただ目の前に与えられた課題を、ただひたすらこなしていく」と意識して取り組んでいました。
つまり、与えられる課題の終わりが見えてきたのです。
ここで私は、ある問題点と向き合わなくてはいけなくなりました。
「本当にこれで私は就労を目指したいのだろうか」という自身への問いです。
結論から言うと私が出した答えは「NO」でした。
なぜ「NO」という結論いたったかということと、その後私どういう行動をとったかについては、次回のコラムで書く予定です。
私の場合は、アクションを起こすことが重要だったと思います。
就労移行支援サービスを受けるにあたって、見学の予約を取ることも、見学に足を運ぶことも、学習することも、誰かとコミュニケーションを取ることも、自分がアクションを起こす全てにおいて、不安を感じながら当時はやっていました。
しかし実際やってみると、アクションを起こすことで「何かが起き、何かが前に進んでいる」という感覚があったのです。
「とりあえず一歩踏み出してみる」という謎の勇気が私には大切だったのだと思います。