タケダ薬品「IBDreamプロジェクト」5年のあゆみ

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メディアセミナーに登壇したミス・グランド・ジャパン2024でクローン病患者さんの 重光 ルマ ナオミさん(左)と杏林大学 久松 理一教授

IBD(潰瘍性大腸炎とクローン病の総称)についての啓発活動といえば、トイレの貸し出しを分かりやすくする「I know IBDプロジェクト(アッヴィ合同会社)」が3年前から既に展開されていますが、武田薬品工業株式会社(以下タケダ)もまた「IBDreamプロジェクト」の活動を進めています。歴史も5年前からの発足と更に長く、その振り返りに5周年記念のメディアセミナーを開催しました。

この5年間でタケダは、 “食”の観点でIBDと向き合ってきました。IBDに関していえば、食事療法はおろか食事との関係性すら定かになっておらず、寧ろ安易な食事制限で心理的な困窮を引き起こすリスクがあります。そもそも特定の食事や食品がIBDを悪化させる訳ではなく、同じ食品でも個人差や製法による違いがあって一括りに出来ません。

一般論として「脂質の摂り過ぎは腸に悪い」とあるだけで、IBD患者は殊更脂質に気を遣わねばならないのですが、タケダが着目したのはまさにそこです。脂質を控えたレシピを「IBDreamめし」として共有し、腸に優しい食事について発信してきました。中にはアスリート向けのものやコンビニ商品のアレンジレシピなどもあります。

今年のタケダが打ち出したのは「IBDreamお土産図鑑」。IBD患者にとって「お土産」との相性もまた可視化されにくい問題で、旅先の食事や貰ったお土産を安易に食べられないという声は根強いです。その道のエリートであっても腸の機嫌には逆らえず、悔しい体験も少なくありません。そこで、お土産企業各社の協力のもと、都道府県ごとに2,3商品ピックアップし、どの点で優れているかや脂質5g内の目安量などを記載。非日常を安心して味わう手助けになります。

タケダは引き続き、様々な企業や団体と協力しながらIBD患者の「こうであれば」をサポートし続けていきます。

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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