フィラーが気になる方が悪いのか、直さない方が悪いのか

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Photo by David Clode on Unsplash

口頭での会話には「フィラー」という現象がしばしば挟まります。フィラーとは「えー」「まぁ」「えっと」「あの」のような意味を持たない繋ぎ言葉のことで、喋りながら思考する時間を稼ぐため無意識に出るそうです。喋りや応答速度に自信が無ければある程度自覚はあるかもしれませんが、大抵は録音を聞き返してようやくフィラーを連発していたと気付くレベル。

このフィラー、気になる人にはとことん気になるようで、「喋ってる内容に集中できない」「自信なさげに聞こえる」「なんか気持ち悪い」と悪印象の理由にもよく挙がっています。言語圏によっては舌打ちで表現するせいか、フランスの実像に幻滅する「パリ症候群」の一因にもなっていて、どちらかと言えば無い方がいいという意見も多いでしょう。

一方で、フィラーはどうしても出るのだという声もあります。吃音をはじめ、会話慣れしていない、思考スピードが追い付かない、脊髄反射で会話するほど単純ではないといった様々な理由が挙げられるでしょう。

無意識に起こるフィラーをいつまでも直さない話し手が悪いのか、それともいちいち気にする聞き手が悪いのか、個人的な意見としては10:0で気にする方が悪いと言えます。フィラー嫌いの意見は結局のところ「アイツ喋り方気持ち悪いから皆でいじめてやろうぜ」に収斂する程度のもので、いつまでも中学生気分の抜けきらない幼稚な言説など本来は構ってやる道理もありません。企業の人事部や大学の就職課を自称しつつフィラーのここがキモいと放言して、聞いてもらえる方がおかしいです。

話し手に求める理想の高さもまた、反フィラーが如何に幼稚で世間知らずかを表しています。アナウンサーや噺家並みの流暢な喋りをあらゆる相手に求めるような態度が果たして認めてもらえるでしょうか。フィラーを矯正しろと煩わしく注文する者らこそ、気にしすぎる自らの「感覚過敏」に向き合っていくべきです。

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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