ガイガイ音頭アレンジが罷り通るなら伏せ字文化は要らないのでは

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いつ頃からかYouTube投稿者の間で、殺や死といった文字を避けるのが当たり前となっています。○で伏せたりカタカナや数字に変えたりして、間抜けで不細工な字幕に毎度ゲンナリさせられます。せめて、相殺を総裁だとか死刑を市警だとか同音異義語に変えて済ますくらいの努力はないのでしょうか。そのくせ必至を必須と間違えるのには無頓着なのも、力の入れどころを間違えてくれています。

伏せ字文化が広まった背景にはYouTubeのAIアルゴリズムがあるとよく語られます。AIブームよりも前から影響力を持ったアルゴリズムで、これに嫌われるとトップやおすすめに出づらくなり再生数が上がらなくなるとされています。ゆえに、AIアルゴリズムに嫌われないよう投稿者たちはマズそうな字を伏せるなりなんなりしている訳ですね。既にAIに飼い慣らされ機嫌を伺う人間たちは居ました。

一方、頼みもしないのにおすすめへ浮上する諸動画の中に「ガイガイ音頭」のアレンジやMADが稀に混入します。タイトルやサムネイルに堂々「ガイジ」と書いておきながら、恐らく通報も効いていないまま何十万再生もされており、いそいそと伏せ字しながら一万再生にも届かない動画たちにとって理解不能の存在です。こういう話をすると「おすすめはターゲティングやパーソナライズに依存してるから、そういうコンテンツを見るお前が悪い」と訳知り顔で語る手合いが現れそうですが、ターゲティング系の精度はかなり雑だということはご存知でしょうか。

普通に考えれば、ガイジやキチガイはいいけど相殺や必死はダメなんて人間の論理では絶対にありえません。ガイガイ音頭が通るのであれば、姿なき者を恐れる伏せ字文化など必要ないわけです。しかし無理が通れば道理は引っ込むといいますか、歪んだ価値観がYouTubeのAIアルゴリズムとして幅を利かせている以上はどうしようもないのが現実です。そもそもあのアルゴリズムが何を考えているのか、本当に一文字の字義に囚われているのかは定かでないのですけれども。


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遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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