「病院なきあと」の手帳更新問題

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Photo by Solen Feyissa on Unsplash

精神障害者の雇用率について手帳(精神障害者保健福祉手帳)の更新が遅れていても、1年程度の猶予を設ける方向性で厚労省からのお告げがありました。とはいえ本稿の本題はそこではなく、ヤフコメの方にあります。親なきあと問題ならぬ「病院なきあと」「主治医なきあと」の問題が提起されていました。

要約するとこうです。
・更新の前年に通院先が閉院した。
・転院には幼少期からの経過をよく知る家族の同伴が必須だが、介護でそれどころではない。
・1年かけて探した転院先も、初診から最低3か月以上通わないと診断書が出ない。
・前の診断書は期限切れ、今の通院先も更新に間に合わない。
・結局障害年金の証書で済ませた。
・そもそも発達障害は先天性の一生モノなのに2年更新というのが間違ってる。

知っての通り発達障害は先天性で一生ついて回るものですが、手帳としては精神の方に割り当てられているため2年ごとに更新せねばなりません。2年という短いスパンも問題ですが、それに伴い診断書を出してもらわねばならないのもネックです。いつもの病院と主治医が揃っていないと診断書はスムーズに出ません。もし途中で病院が潰れたり主治医が退職したりしたら、病院探しからやり直しとなります。新しい病院を見つけるまでの期間を考えれば、2年更新のスパンは短いというのも納得でしょう。

ヤフコメ主のように障害年金の証書で乗り切った例もあるかもしれませんが、障害年金は誰でも受け取れるものではなく、特に働きながらの受給は困難です。本質的な代案とはいいがたいでしょう。

手帳の更新にまつわる問題は、知的でも身体でさえも逃げられない場合があります。知的の療育手帳は、対象が18歳未満なら数年ごと、18歳以上ならおよそ10年ごとに再判定と更新を受けねばなりません。ただ、18歳以上の療育手帳の更新ペースは自治体で差があり、所によっては無期限の場合もあります。
身体は原則無期限ですが、症状によっては期限が設けられていたり更新が必要だったりします。いずれにせよ精神の一生2年スパンに比べれば余裕がありますが、更新を絶対にサボれないこと自体は一緒です。

手帳更新の問題を抜きにしても、定期的な通院がライフワークとして刻まれているからには、いつかは通院先や主治医が先にいなくなるのも覚悟せねばなりません。生活の上で頼るものが多いからこそ、その導線ひとつひとつが生きているかどうか気にすることもまた多くなります。

参考サイト

精神障害者の雇用率、手帳更新されずとも1年程度猶予の方向 厚労省
https://news.yahoo.co.jp

障害者手帳の更新は何年ごと?種類別の年数と必要なものを解説!
https://syogai-koyo-bank.com

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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