7月20日はヘルプマークの日。障害理解啓発キャラバンが二子玉川で開幕、猪狩ともかさん登壇

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7月20日は「ヘルプマークの日」です。ヘルプマークは、義足や人工関節、内部障害や難病など、外見からはわからなくても援助や配慮を必要としている人が身に着けるマークです。その意味を広く知ってもらう日として、東京都が昨年度に定めました。この日にあわせ、都主催の「2026TOKYO共生社会 障害理解啓発キャラバン」が二子玉川ライズで開幕します。都庁舎や隅田川に架かる橋の赤色ライトアップも行われます。

ヘルプマークとは――外見からわからない障害や難病を、周囲に伝えるマーク

ヘルプマークは、援助や配慮を必要としていることが外見からはわからない人が、周囲にそれを知らせるためのマークです。義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病のある人、妊娠初期の人などが対象になります。赤地に白い十字とハートをあしらったストラップ型で、かばんなどに着けて使います。緊急連絡先や必要な支援内容を書き込める「ヘルプカード」とあわせて使われることもあります。

東京都が作成したのは2012年(平成24年)です。都営地下鉄大江戸線での配布から始まり、2017年(平成29年)7月20日には案内用図記号のJIS規格に登録され、全国共通のマークになりました。2021年度(令和3年度)には全ての道府県に導入が広がり、都内での配布数は今年3月末時点で約80万個にのぼります。

「ヘルプマークの日」が7月20日なのは、このJIS登録日に由来します。世界陸上やデフリンピック(聴覚障害者のためのオリンピック)の東京開催を機に、マークの意義をより広く知ってもらおうと、都が昨年度に制定しました。今年が2回目です。

一方で、2023年度(令和5年度)に都が行ったアンケートでは、意味まで含めてヘルプマークを知っていた人は66.5%でした。3人に1人には、まだ届いていません。都は2035年(令和17年)までに認知度80%を目指しています。マークは、見た人に意味が伝わってはじめて機能します。認知度の数字は、身に着ける人にとっての「伝わる」という安心の数字でもあります。

7月20日は二子玉川ライズへ――猪狩ともかさんのトークショーと「ヘルプマーククエスト」

キャラバンの初回は、7月20日(月曜日・祝日)の11時から17時まで、二子玉川ライズ ガレリア(世田谷区)で開かれます。入場は無料で、事前の申し込みも必要ありません。

ステージには、アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが登場します。2018年の事故により車いすでの生活となり、現在もライブ出演や講演など幅広い分野で活動を続けています。トークショーは13時と14時の2回。自身の経験や歩みを交えながら、ヘルプマークについて語ります。猪狩さんと一緒に楽しめる「ヘルプマーク〇×クイズ」も行われるほか、オープニングアクトは上智大学のSPH mellmuseが務めます。

仮面女子 猪狩ともかさん
仮面女子 猪狩ともかさん

体験の柱は、RPG風スタンプラリー「ヘルプマーククエスト」です。困っている人にどう声をかけるかを実践する「"どうしましたか?"声かけ体験ブース」、カフェ店員として聴覚障害のあるお客様とのやりとりを体験する「ヘルプマークカフェ」、義足体験や点字ブロック体験など、見て学ぶのではなく、やってみる形の企画が並びます。ブースを回ってスタンプを集めると、ノベルティがもらえます。

会場には「共生社会の理念に賛同する企業・団体」のブースも出展します。ロービジョン(見えにくさ)の体験キット、障害のある人もない人も楽しめるアーチェリー、チャレンジドネイリスト(障害のあるネイリスト)によるキーホルダー作成など、都内の企業・団体による実践に触れられます。

都庁舎と隅田川の橋が赤く染まる――ライトアップは7月19日から

「ヘルプマークの日」にあわせて、都庁第一本庁舎と隅田川に架かる橋が、マークと同じ赤色にライトアップされます。

都庁舎は7月19日(日曜日)から21日(火曜日)までの3日間、18時30分から21時25分(20日は23時)まで点灯します。プロジェクションマッピングの上映があるため、一部の時間帯は除かれます。隅田川では7月20日の日没15分後から23時にかけて、白鬚橋から築地大橋までの12の橋が赤く染まります。

このほか、7月31日までX・YouTube・Facebook・Instagramでヘルプマークとヘルプカードの啓発動画が配信されているほか、都庁舎や新宿駅周辺のデジタルサイネージでも動画の放映が続きます。会場に行けない人の目にも、この日が街の風景として届きます。

手話の日、デフ・パラアスリート――9月以降も3会場で開催

キャラバンは今年度、計4回の開催が予定されています。

9月23日(水曜日・祝日)は、手話施策推進法に定める「手話の日」にあわせて東京都庁で開かれます。ろう者を中心とした作品で国内外から注目される映画監督・今井ミカさんが、ろう者の子役の晃輝さん、人夢さんとトークライブを行います。手話とダンスを融合させたユニット・HANDSIGNのパフォーマンスや、手話や筆談で縁日の屋台を楽しむ「手話縁日」も予定されています。隣接する都政ギャラリーでは、手話が言語として長年受け継がれてきたことを伝える資料の展示もあります。

9月26日(土曜日)の会場はサンシャインシティ噴水広場(豊島区)です。お笑い芸人の小島よしおさんに加え、東京2025デフリンピックの陸上男子400mで日本勢第1号の金メダルを獲得した山田真樹選手が登場します。

11月7日(土曜日)はイオンモールむさし村山(武蔵村山市)で、お笑い芸人のねづっちさんと、車いすラグビー日本代表副キャプテンの小川仁士選手が登壇します。

デフリンピックやパラリンピックで活躍した選手が競技を始めたきっかけや歩みを語るトークショーと、体験型のワークショップが各会場で行われます。

このキャラバンは、日本で初めて開かれた東京2025デフリンピックを契機に、2024年度(令和6年度)から始まりました。今年で3年目です。日本選手団が金16個を含む51個のメダルを獲得した大会の機運を、一過性で終わらせないための取組でもあります。

開催情報――入場無料・事前申込不要。手話通訳やヒアリングループ席も

全ての会場で入場は無料、事前の申し込みも不要です。手話通訳と要約筆記のほか、ヒアリングループ席(補聴器や人工内耳に音声を直接届ける席)が用意されます。チラシは音声コード「Uni-Voice」(スマートフォンで読み上げできる二次元コード)に対応しています。当日は報道関係の取材やカメラ撮影が入る場合があります。

【2026TOKYO共生社会 障害理解啓発キャラバン】

・7月20日(月・祝)11時〜17時 二子玉川ライズ ガレリア

・9月23日(水・祝)東京都庁(都民広場・都民ホール・都政ギャラリー)

・9月26日(土)サンシャインシティ 噴水広場(アルパB1)

・11月7日(土)イオンモールむさし村山 1階センターコート

※各回のプログラムと開催時間の詳細は特設サイトへ

問い合わせ:TOKYO共生社会 障害理解啓発キャラバン事務局(電話03-6272-3175、平日10時〜17時、12時〜13時を除く)

ヘルプマークは、身に着ける人と、それに気づく人の両方がいて、はじめて機能します。そして誰もが、体調や年齢、人生の局面によって、どちらの側にも立ちえます。会場で過ごす時間や、赤く染まった橋を見上げるひとときが、その実感につながるかもしれません。

2026TOKYO共生社会 障害理解啓発キャラバン 特設サイト
https://www.tokyo-ksc.metro.tokyo.lg.jp/

東京都報道発表(2026年7月1日)「イベント等におけるヘルプマーク・ヘルプカードの普及啓発について」
https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/07/2026070121

ヘルプマーク(東京都福祉局)
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark

障害者ドットコムニュース編集部

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