温泉療法で心も体もリフレッシュ

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出典:www.photo-ac.com


みなさん、寒くなると恋しくなるところといえば…、そう、温泉です。温泉は疲れたときに入ると心身ともにリラックスできますよね。実は、これは単なる思い込みではなく、温泉療法として障害や病気の改善にも役に立つといわれ、科学的根拠がしっかりあるのです。今回は温泉に秘められた効果についてお知らせします。

温泉療法~温泉がどのように健康にいいのか



温泉の健康に対する効用は、主に3つの作用が合わさって身体に作用しています。

・物理的(機械的)作用
お湯の中では体に水圧が加わり、血液やリンパ液の流れが良くなります。また、水の抵抗による負荷が加わり筋肉が鍛えられます。

・温熱作用
ぬるいお湯(約38℃)は神経系、循環器系の働きを抑制し、熱いお湯(42℃以上)は神経系、循環器系の働きを刺激するため温泉療養の目的や体調に合わせてお湯の温度を選択することができます。

・化学的作用
温泉に含まれる化学的成分が身体に作用します。


正しい入浴方法



1.入浴前にはたっぷりかけ湯
かけ湯は、足から腰、肩、胸と心臓に遠い位置から順にかけて行き、最後に、頭からお湯を浴びると脳貧血の予防にもなります。

2.最初は半身浴から
温度や水圧による急激な体への負担を避けるため、始めは腰から下をお湯に浸かる「半身浴」をします。

3.入浴時間・入浴回数はほどほどに
入浴時間は、全身に汗をかくような長湯はせず、額が汗ばむ程度が目とします。また、一日に何度も温泉に入ると「湯あたり」を起こすことがあるので、入浴回数も三回程度とします。

4.長湯の時は途中で休憩
長湯したい時は途中で浴槽のふちに腰かけたり、いったん湯舟から出て休むなどして休憩をとります。

5.お湯の中で軽い運動
温泉に浸かると筋肉や関節が柔らかくなるので、お湯の中で手足を動かすなど軽い運動をしましよう。

6.温泉成分を流さない
上がる時に温泉成分を流すと温泉の効果が薄れるので、お湯から出たら手拭いで体を拭いて上がります。

7.湯上がり時の水分補給
入浴中の発汗により体内の水分が失われます。湯上がり時には水分の補給を行いましょう。

8.入浴後はしばし休息
入浴は血圧や心拍数も変動するので、湯冷めに気を付けながら体が落ち着くまでしばらく休息を取ります。


温泉の種類



また、全国各地の温泉地には、打たせ湯、 足湯、歩行浴、寝湯、泥湯、砂湯などそれぞれの温泉の特色を生かした、ユニークな入浴方法があります。これらは例ですが、効能もそれぞれ異なっているので自分に合った温泉を選ぶことで、温泉を楽しむことができます。


温泉で医療費も安くなる?



実は、国から認定を受けた温泉利用型健康増進施設については、医師の指導のもと疾病の治療のための温泉療養を行う場としても効果的と認められたため、医師等の診療等を受けるために直接必要な費用として医療費控除の対象とされています。



温泉の名所は日本の各地にあり、休暇中の旅行先で入る機会が多いと思います。何も考えずにゆっくりつかるのもいいですが、温泉地によって温泉の種類や効能も変わるので、仕事で疲れた体を温泉で癒すために自分に合った温泉探しをするというのもおもしろいかもしれません。自分だけのお気に入りの温泉がみつけられるといいですね。


参考文献

岐阜県温泉協会
http://www.gifu-onsen.jp

温泉利用型健康増進施設の利用料金の医療費控除の取扱いについて
https://www.nta.go.jp

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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