自律神経失調症とは?その症状と治療法

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本人は症状を抱えていて辛いものですが、病院に行っても検査で異常なしと言われると、周囲から理解されず、気のせいや大げさ、怠けていると見られ、さらに辛い思いをする事が多いのではないでしょうか。症状が長く続き、内科などを受診しても改善されなければ、心療内科の受診を検討してみましょう。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは、自律神経の乱れることが原因で起こる病気のことです。自律神経は、交感神経と副交感神経との二つの神経からなります。交感神経とは、興奮したりする時に活発に働く神経のことをいいます。副交感神経とは、休息している時に活発に働く神経のことをいいます。人はこの二つの神経を無意識のうちに調整しながら生きています。

どちらか一方の働きが良すぎても、悪過ぎても不調になってしまいます。気温の変化でも自律神経が乱れることがあります。病院に行き、色々検査を受けてもこれといった原因が見つからなかったり、病気の程度が軽く症状の重さを説明できない場合に自律神経失調症の可能性が考えられます。自律神経失調症はどちらかといえば女性の方がなりやすいと言われています。それは女性には生理・妊娠・更年期があり、ホルモンバランスを崩しやすいからです。また、男女ともになりやすい性格は、几帳面、完璧主義の人です。症状が一人一人違うように、その原因も一人ひとり違います。

●生活リズムの乱れ
夜更かし、夜間勤務など人体のリズムを無視した社会環境やライフスタイルが自律神経失調症を引き起こす原因となります。
●過度なストレス
仕事などの社会的ストレス、人間関係や、環境が変わることなど大きなストレスが溜まるとと自律神経失調症になりやすいです。
●ストレスに弱い体質
下痢になりやすい、環境が変わってしまうと眠りにくくなる人などは自律神経が乱れやすくなります。
●ストレスに弱い性格
気持ちの切り替えができない、人の評価を気にする、ストレスへの抵抗力が弱い人も自律神経失調症になりやすいといえます。
●環境の変化
社会環境の変化、人間関係や仕事などの変化に対応できずに自律神経失調症になる場合もあります。
●女性ホルモンの影響
女性はホルモンのリズムが継続して変化し、この変化が自立神経の働きに影響を及ぼします。 

自律神経失調症の症状

症状は大きく分けて3つあります。
●身体の症状として
めまい、肩こり、頭痛、頭が重い、手足のしびれや痛み、手足が冷える、顔がほてる、息切れ、動悸、下痢、便秘、胃痛、不眠、倦怠感、疲労感、食欲がない、耳鳴り、残尿感、頻尿などです。
●精神的な症状
不安、気力や集中力がなくなる、涙もろくなる、憂鬱になる、イライラするなどです。
●女性特有の症状
月経不順などです。

自律神経失調症の治療法

症状をやわらげる薬の使用が治療の中心になります。漢方薬や自律神経調整薬がよく用いられます。なかなか症状が治らない場合は、心療内科を受診することを勧めます。抗うつ薬や不安の症状が強い時に一時的に抗不安薬が処方されたりします。中には、薬を飲むのに抵抗感を感じる人も多いのではないでしょうか。私自身も精神薬は体に良くない毒だと思い、最初はためらって処方されても飲んでいませんでした。症状が強い時や長く続く時は飲んだ方が良かったと今では思います。薬に頼る事も必要です。症状が落ち着いたら先生と相談し、薬を少しづつ減らしていけば良いかと思います。自己判断での減薬は危険なので注意して下さい。離脱症状が出る場合があります。

ストレスが関係している事が多いので、リラックスしてストレスを回避します。カウンセリングなどの心理療法をうけます。休養をとります。ゆっくり風呂に入ります。好きな音楽を聞いたりします。ウォーキングなどの運動をします。自分なりのストレス発散方法を見つける事が重要だと思います。音楽鑑賞やカラオケ、アロマセラピーなど趣味を探すことも効果的です。また、生活習慣の乱れも影響する事があるので気をつけましょう。バランスの整った食生活を心掛けましょう。検査結果だけで語ることができない病気だと多くの人が正しく理解することが必要です。

参考文献

自律神経失調症
http://www.japha.jp

自律神経ってどんな病気
http://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/201008/kenkokanri1008top.htm

みかん

みかん

精神疾患をもつ20代女性。新卒から銀行で働くも発症。会社を辞める。その後症状が安定してから病気を伏せて就職するも再発して退職。

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